転生したら東リベの世界で推しの彼女だったんですが (ページ5)

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東リベ界にトリップして… ページ5

ふんわりとした黒髪、特徴的な目の形、銀色に輝く右耳のピアスに、首に入れられている猫の刺青、間違いない…この姿は…
｢私の東リベの夢用オリキャラちゃんじゃん？！｣
えぇ？！なんで？！と考える私の脳内に、1つ浮かんだある可能性
｢…！も…もしかして私…東リベの世界にトリップしちゃった？！｣
マイキーさんやドラケンさん達が私の目の前にいること、私の姿が変わっていることも、そう考えると全て辻褄が合う
ｶｽﾞﾄﾗ｢(ﾋｮｺｯ)A？なんかあった？｣
｢え…あ！いや…だ…大丈夫ですよ…！｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢そう？ならいいけど…｣
｢あ…あはは…｣
私が1人で考えを巡らせていると、一虎さんがやってきた
目の前でキョトンとしている一虎さんを見ると｢いやほんと何この状況？！｣と考えてしまう
｢てか…一虎さん…どうかしました？｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢あぁ、先生が命に別状は無いからもう帰っていいって、皆も待ってるから迎えに来た｣
｢な…なるほどですか｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢ん、ほら、行くぞ(手を握る)｣
｢は…っ…はい…！｣
(ｻﾞｯｻﾞｯ)
｢…(か…一虎さんと手を握れてしまっている…私本当にトリップしてしまったのか…)｣
一虎さんの手の温かみを感じて、私の心が更に大きく鼓動を立てる、こんな状況下で、大変なことが起きているはずなのに、心の底で喜んでしまっている私をぶん殴りたい気持ちもある
｢…そ…そういえば一虎さん｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢ん？｣
｢私…なんで病院に…｣
ふと気になって、私は一虎さんにそう聞いた
ｶｽﾞﾄﾗ｢…オマエ、夕方の特訓中に乗り込んできた敵に頭殴られて気を失ってたって｣
｢気を…｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢あぁ｣
一虎さんは少し難しい顔をした後、険しい声色でそう言った
｢特訓って言うのは…｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢？喧嘩の特訓に決まってんだろ｣
｢喧嘩？！｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢あぁ、今日は抗争があるしな｣
｢抗争…っ？！｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢おう、今から30分後にな｣
｢うわぁ…｣
私の耳の中に飛び込んだ｢抗争｣というワード、理解したくは無いが、ここが東リベの世界だということが疑いから確信に変わった
(駐輪場にて)
ｶｽﾞﾄﾗ｢マイキーお待たせー｣
ﾊﾞｼﾞ｢おせぇぞ一虎ァ｣
ﾁﾌﾕ｢何してたんですか｣
ｶｽﾞﾄﾗ｢まぁ、ちょっとな｣
｢…(バジトリオ本物だ…というか一虎さんはなんで東京卍會にいるんだ…？マイキーさんとも仲良いし…もしやここ最終軸の12年前なのか…？)｣
本物のバジトリオの絡みを目前に、私はまた悶々と考え込んだ