同情と恋心 (ページ33)

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自信をなくしそうページ33

玉森side

休憩に入って俺はステージ上からAちゃんを探した。

というか、リハが始まってからずっと壁際にいることは知っていたから、Aちゃんの方を見た。

すると…

【えっ…、

今、目が合った……？】

けど、Aちゃんはすぐに下を向いた。

俺は遠目すぎて目が合ったのか、確信は出来なかったが、確かにAちゃんはこっちを見ていた。

だけど、すぐに目を逸らされて俺は少し凹んだ。

【せめて、目が合ったら、ニコッってしてくれるくらいにはなりたいよな…】

俺はAちゃんに話しかける勇気を失ってしまい、そのまま楽屋に行くことにした。

楽屋に行くと、いつもの如く宮田が絡んできた。

(宮田)「たまぁ！なんか落ち込んでる～？」

長年の付き合いだから、宮田は俺の変化にはすぐに気づく。

だけど、基本的に空気読めないバカだから俺が悩んでる内容までは分からないようだし、俺も近すぎる存在の宮田にはなかなか真剣な相談は出来なかった。

宮田がうるさいから、とりあえず構ってあげながら、昼ごはんを食べていると

ピロン♪

LINEが入った。

なんだろと思って通知画面を見ると

！？！？！？！？！？

(みつ)「AちゃんのLINEゲット(^^♪」

俺は即座に顔を上げてみつを見た。

そしてすぐにみつを連れて廊下に出た。

俺は何から聞いていいかわからず、とりあえず全部話せと言わんばかりの顔でみつを見た。

そして、とりあえず口を開いた。

「ねぇ、今のLINEどゆこと？

全然話が掴めないんだけど？

みつがAちゃんとLINE交換したって、

えっ……？全然わかんないんだけど？」

俺はとりあえず興奮を抑えなが、でも、食い気味でみつに問いかけた。

(北山)「まぁ、落ち着けよ！(笑)

要するに、簡単に言うと、俺がお前ら2人の仲介役やってやるってことよ(笑)

前も言ったろ？

玉が自分から言えないこと俺が言ってやるって！

その手段を1つ手に入れたってだけの話しよ(笑)」

急な展開すぎて、俺はまだ全然理解ができなかった。

だけど、とりあえずAちゃんとの距離が今までよりも近くなったのは確かだった。

【んでも、AちゃんとみつがLINE交換したって、

もしかして、Aちゃんはみつが好きなのか？

それともみつのコミュ力が半端ないなだけ？】

俺はまた自信を無くしそうだった。