同情と恋心 (ページ20)

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まだ諦めない。ページ20

玉森side

俺はタクシーに乗り込んで、さりげなく彼女の行き先を聞いた。

そして、発車してから数分間、さっきの反省を頭の中巡らせて何も喋らなかった。

【やっぱり、攻めすぎたかな？、、

一緒に帰るまでは良かったにしてもタクシーはやばかったかな…

でも、そうじゃないと、撮られちゃっても困るし、

でも、Aちゃん、少し困った顔してたよね。

今も落ち着かない様子だし、

話し掛けて緊張和らげたいけど、俺自身も人見知りだから、ここまで拒否られると話しかけるの勇気いるし、割とキツイなぁ……(^^;)

話しかけすぎると迷惑かもしれないし、俺はどうしたらいいんだろ。。。】

そんなことを思っていたら急に彼女が話しかけてきた。

A「あっ、あの！！」

俺が驚いて顔を上げると彼女と目が合った。

でも、彼女はすぐに目を逸らしてしまった。

そして、少し焦ったように俺に話しかけてきた。

A「玉森さんはどちらにお住いなんですか、、？」

俺は一瞬えっ？と思ったけど、彼女が一生懸命に話しかけてくれたんだとすぐに気づいた。

【めちゃくちゃ健気でめちゃくちゃかわいいじゃん！

俺に話しかけようとしてくれただけで何言われても嬉しいよぉ(笑)】

彼女は俺の反応を見たあとに焦ったように言葉を発した。

A「あっ、あの！

誤解です！！別に、その、家が知りたいとか、そういうんじゃないんです！！！

ごめんなさい、無神経な質問してしまって、、、

タクシーで送ってくださるってことで、私の家から遠かったら申し訳ないなって思って。。。」

俺はそれを言っている彼女が無性に可愛く感じて少しいじわるなことを言ってみた。

「ふふっ(笑)

そんなに焦らなくていいよ(笑)

てか、なんなら今から俺んち来る？(照)」

まぁ、いじわるを言ってみたものの俺自身が少し恥ずかしくて照れてしまった。

そして、ゆっくり彼女の方を見ると俺の言葉に少し困った表情をしていた。

【人見知りの女の子に今の言葉はさすがにキツすぎたかなぁ……】

俺は少し反省をして、今日"は"帰るように彼女に言った。

そして、今日"は"俺も彼女を見送って帰ることにした。

だけど、俺は絶対に諦めない！

彼女が俺を見て素直に笑える日が来るまで、

俺に心を許してくれるまで諦めない！！！