同情と恋心 (ページ10)

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気になる彼ページ10

家に帰って私はすぐにキスマイについて調べた。

直接会って、色々本人達については分かったけど、曲とか全然知らないし、どんなことしてるとか何も知らなかった。

「とりあえず、キスマイについて知らなきゃ、

ん？、っていうかなんて検索しよ、」

一人暮らしなのに独り言が多い私は一人でソファで喋ってた。

そして、検索画面で色々考えているとふと"玉森裕太"の4文字が頭の中をよぎった。

今日一日で一番人物像が掴めなかったのが玉森さんだった。

そして、ほんとに人見知りだったのかも知りたかった。

【でも、玉森さんが人見知りだったからって私に何か利益ある訳じゃないよね？

なのになんでこんなに知りたいんだろ、

なんでこんなに彼が人見知りであることを願ってしまう私がいるんだろ、】

「まっ、いっか！！

普通に相手のこと分からないのが嫌なんだよね、私は！！！

ってことで、

キスマイ玉森裕太検索！！っと」

【ふーん、こんなにドラマとか出てんだ、

あっ、これ見た事あるし、てか、このドラマ当時めちゃくちゃ好きだったなぁ！

あっ、これにも出てたんだ？あんまり玉森さんの印象なかったけど…？

脇役だから覚えてなかったのか～、

てか、玉森さんって割とふわふわしてるんだ。

優しそうな感じかぁ、

ふーん、ファンの人からすっごく可愛がられてるみたい。

確かに、今日メンバーと絡んでたり、急に下ネタ言って1人で楽しそうにしてるの見てたら年上なのに、ちょっとかわいいなって思っちゃったし、

ファンの言わんとすることも分からなくもない。

けど、最初ずっと下向いてたり、私に唯一話しかけてこなかったのはどうなんだろ…

やっぱり嫌われちゃったのかな…

目が合った時の反応的に人見知りだと思いたいけど……】

と思いながら、画面をスクロールしていた時、

｢あっ、！！！

まって！！

やっぱり！！！！！

玉森さん、人見知りなんだ！！｣

思わず声が出た。

画面には"僕極度の人見知りなんですよ"の文字。

1人の部屋に声が響いて、少し恥ずかしくなった。

それと同時に自然と笑がこぼれて、なんだか幸せな気分にもなった。

【今日は話せなかったけど、

明日は話せたらいいなぁ。。。。】

そんなことを思いながら眠りについた。

しかし、

まだこの時、

私は玉森さんに対する気持ちが動き出したことに気づいていなかった。