いち:プロローグ ページ1
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「病気が再発しました。
しかもかなり悪化しており、長くても3年だと考えてください。」
23歳の冬。再発した病気。
「残りの人生を大切に、悔いのないように生きてください。」
告げられた医師の言葉。
その言葉を胸に覚悟をきめてやってきたジャニーズ事務所。
__コンコンコン。
ジ「はい。」
『失礼します。』
ジ「Youか。昨日電話したのは。」
『はい。伊月なつきと申します。』
ジ「昨日のキスマイに加入したいって話だけど……。」
『本気です。』
ジ「いや、でもね。。
ジャニーズは男を集めた事務所だし、
デビュー済みのキスマイに加入させること自体難しいんだ。」
『無理を言っていることは十分理解しています。』
ジ「じゃあなんでそこまでして……。」
『……時間がないんです。』
ジ「時間?」
『私の人生はあと3年しか残されていないんです。
その人生を悔いのないよう生きるにはどうすればいいのだろうかって考えた時に
ずっと憧れていたキスマイに入りたいって思いました。
社長のおっしゃることは正論です。
でもどうしても叶えたい夢でもあるんです。
だから、3年だけ……キスマイに加入させてください。』
私は深々と頭を下げた。
ジ「……3年の契約だ。」
『、、っ。ありがとうございます!!』
ジ「3日後、またここに来なさい。
キスマイには事前に話をしておくから。」
『……あともう一つだけ。。
病気のことは言わないでください。
変な気を使わせてしまうことは嫌なんです。』
ジ「あぁ、分かった。
僕からは「今後のジャニーズについてのお試しのようなもの」だとでも伝えておくよ。」
『ありがとうございます。』
こうして、ジャニーさんとの3年の契約が結ばれた。
__勇気出してちゃんと気持ち言えたよね?
天国に居るお母さんに空を見上げてそう問いかけてみた。
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作者名:Natsuki. | 作成日時:2019年2月20日 0時