【REBORN】Do you understand?

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ザワザワ


今日は朝から学校が騒がしい。


「やべぇって！」

「あの風紀委員がやられてるって話だぜ」



と言うのも、時間が流れるのは早いもので。

ええ。骸編ですよ。お察しの通り。

え？日常編はって？HAHAHA馬鹿だなぁ。私みたいなモブが関われる訳無いじゃない。精々体育祭で笹川殴った位ですよ。


そして。



「骸さんの命令だ。悪く思うなびょん！」



何故私が襲われているのだろうか。ランキングに乗るほど強かぁないよ私は。



ドスッ


とりあえず、城島犬と見られる………ってか、もろ城島犬な人物の首に肘鉄を入れる。



「えっ、結構あっけないな」



すると、相手は簡単に意識を失ってくれた。少し強く叩いたのが良かったのだろう。


黒曜ランド、だったっけ。



…………できればあんまり関わりたく無かったんだけどなぁ。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




ガンッ ガンッ



古びた黒曜ランドの建物は、これ見つかってすぐ死ぬなって分かる位足音が響くみたいで。



「クフフ……まさか、犬がやられるとはね」


一際目立つ扉を開けると、この騒ぎの根元である骸が優雅にソファに座っていた。



「いや、この人返しに来ただけですから。それじゃあ」


「舐められたものですね………まさか返すとでも思いましたか？」



骸の声に足を止める。私の足には、骸の幻覚であろうツタが巻き付いていた。

…………しまったなぁ。



「んー、殺された並中生は居ないみたいだし、幻覚を見破る方々は知らないんだ。私を殺さないなら、君に捕まっててもいいよ」


「クフフ…殊勝な心がけですね。命の保証はしませんが、帰すつもりもありません」



あ、そうですか。



「じゃあ、普通に捕まります」


「………君は変わっていますね。幻覚も知っているようですし」


「あまり詮索はしないでね。君と長い付き合いをするつもりは無いし、誘われたところでボンゴレファミリー何ぞに入るつもりは毛頭無いから」


「！…ほう、それは何故？」


「私は一般人だからね。ぬるい環境で育つと死ぬのが怖くなるものだよ」


「幻覚やボンゴレについて知っていて、犬を倒せる一般人、ですか。クフフ、どうやら貴女は非常な変人のようだ」


「そ、一般人」




骸はあくまで一般人を殺すつもりは無いらしい。どれだけマフィアが嫌いなら自分の手下を倒した自称一般人すら殺したく無くなるんだ。


ジャラッ



腕と足に錠まで付けられたし、今日は帰れそうにないな。

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