【REBORN】Do you understand?

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「貴女、格闘技を習った事はありますか？」

「………少しだけ」


「今のはどう考えても少し習った程度の蹴りではありませんでしたよ。どうやら、貴女の強さはただ喧嘩が強い程度じゃないみたいですね」




あー。言わなきゃ駄目かな、これ。


確かに私は格闘技をやっていた。それも割と本格的に。

前世で通っていた高校が格闘技専門の高校だったのだ。自慢じゃないがこれでも高校時代は世界王者三連覇している。

意外でしょ？



「まぁ、ひっそりとね。今は全くやっていませんよ」


「………そうですか」



この世界で格闘技なんて全く縁がなかったのは本当で。

妙な情報網とかで「そんな事実は無い」とか当たり前の事を問いただされたりしたら面倒だから、返事は濁しておいた。




「では、引き続き修行を再開しましょう。気配くらいは消せるようになってもらいます」


「……はい」








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＿＿









その後の師匠の修行は(すごく)スパルタだった。


格闘技やってたなら問題無いよね的な理不尽なノリで容赦なく攻撃してきたよあの人怖い。




けど、






何となく、気配を消す感覚は掴めた気がする。




あぁそれと、沢田家光が原作通り修行を見に来た。風の怒濤の攻撃に軽く引いてた。私も引いた。




「クフフフ…………お久しぶりですね、A」


「六道…………」



そしてここは精神世界。

なんか愛しの布団にくるまって寝てたらいつの間にか凄くスチームパンクな感じの空間に居て。


アッこれまたトリップしたんじゃね？とか思ったけど骸居たから違うわ。




「なんで六道が私の夢に居るの？」



「ここは正しくは夢ではなく精神世界。ここは貴方の精神の中です」


「あー、やっぱり精神世界なんだ」




何となく、骸に知識を隠すつもりはなかった。

ボンゴレやら喋ってしまったのもあるけれど、骸は特に沢田くん達に喋るとは思わなかったからでもある。



「クフフ、やはり貴方は不思議な方だ。精神世界も知っているとは。まるで何でも知っているかの様だ」


「何でもは知らないよ。知ってることだけ」



一度は言ってみたかったんだこの台詞。いいよね委員長。




「六道は人の精神世界に入るスキルでも持ってるのかな」


「ええ。今まで数々の人間に憑依し、数々の人間の精神世界を見てきましたよ。もっとも、ここに居るのは全くの偶然ですが」

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