「痩せましたよ」 ページ24
.
「どうよ。だいぶ痩せたよ」
真顔のままそう言ってみる。
柱のみんなは「ほー……」みたいな感じで私を見ていた。反応うっっっす。
「いや過程見てたしな。どんどん脂肪と共に感情が欠落していくのも見てた」
「失われた脂肪と感情に読経を捧げよう……」
「「馬鈴薯教を開こう」って死んだ目でほざいていたのも記憶に新しい」
「等々とち狂ったのかと思ったぞ！！」
「何時の状況で物理的に鎮める薬を打ち込もうかと思ってました」
「今打った方が良いんじゃない？五回くらい」
「五回は多い気が……可哀想だから三回にしてあげて！」
「今まで苦労をかけた分労働で返せ、馬車馬の如く鬼を狩れやァ」
「他者に甘える暇があるなら鬼狩りとして務めを果たせ」
「ま〜〜〜ったく褒めてくれないなお前ら」
いや期待はしてなかったけども。
前までの真ん丸とした体型とは打って変わり、まあまあ細い身体へと変貌した私をガン見しながらこうもひで〜〜事を言いやがるかねお前ら。
「死ぬほど辛かった修行を続けて、一月でこんなに痩せたんだよ？どうだね、Aさん滅茶苦茶偉いと思わない？」
「偉くねぇわ、寧ろ手伝ってやった俺らに土下座して詫びろ」
「皆様本っっっっ当にご迷惑をお掛けしました有難うございましたどうぞこれからも宜しく！！！！！！！！！」
「お前の自尊心何処行ったよ」
しゅばっと土下座をし、頭を垂れて彼らに謝罪と感謝の言葉を吐き出せば彼らは「分かりゃ良いんだよ」的な感じで頭を撫でてくれた。一部を除き。ぶっ叩かれたのは何でだ。
「しっかしまあ、音を上げても良く最後までやり切ったな」
「無意識のうちに食料を求めて彷徨こうとした時には悲鳴嶼さんと一緒に無心になってお経を唱える日々を過ごしました」
「だから菩薩染みてんのかお前の雰囲気」
ドヤ顔を隠さず腰に手を当てそう言うと、ほーん凄い凄いと疎らな拍手が送られた。
おい。適当にやり過ごそうとしてんじゃねーよ。
あ、ちなみに私の『体重減量ノ記録』はお館様が保管するらしい。
書いた私が言うのもあれだが、あんな呪いが籠ってそうな物をお館様が所持してて良いものなのか……お館様が決められた事らしいので何も言わないが。言った瞬間コイツらの誰かに首を斬られそうだから言わない。
そしてだ。もしまた太るような事があればもう一度この地獄の修行が行われるらしい。
もう懲りたよ！これ以上太る気なんて起きないよ！本当だって！！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 631人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霞(プロフ) - めちゃくちゃおもろかったけど、最後に無限列車出てきてすぐ真顔になった。(煉獄さぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!) (8月12日 0時) (
レス) @page27 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - 笑いすぎて涙が終始止まりませんでしたww面白かったです！！w (2021年12月26日 21時) (レス) @page27 id: 2b8ba5ace6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ＠クローゼット - リアルでぶたです。 (2021年6月25日 6時) (レス) id: 39721eb07e (このIDを非表示/違反報告)
Yellow‐あんみつ(プロフ) - 煉獄さん、最後、次の任務無限列車って・・・ｱｯ（よみがえる悪夢） (2021年5月4日 15時) (レス) id: 643076eff9 (このIDを非表示/違反報告)
ブラックリリー - じゃがいもwww (2021年4月2日 9時) (レス) id: 9ad13d23cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱんこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年10月6日 22時
