柱の女、痩せさせられる。【鬼滅の刃】

▼ 蟲柱 と ページ15

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「今日の運動は無しです」

「マジかよヒャッフゥゥゥ！！しのぶちゃん大好き！！」

「うふふ、ありがとうございます。私は今のAさんは微妙だと思ってます」

「え……しのぶちゃん……？」



微笑みながらも見るものを凍りつかせる程冷たい目をしたしのぶちゃんと目が合った。
絶対零度並みに冷え切っていた。えっ嘘でしょ。



「運動はしません。でも食事制限はします」

「えっ」



どうぞ。としのぶちゃんから差し出されたのは林檎だった。

何の加工もされていない林檎だった。




「切ってくんないの……？」

「良い加減甘えた考えを捨てて頂けませんか、Aさん」

「アッはい」



▼ ぜ っ た い れ い ど が A を 襲 っ た ！



「ウメェ……林檎ウメェ……」

「食べ方は小動物のようですね、食べ方は」

「強調しないでほしかった」

「夜も林檎だけ食べてくださいね」



「はぁい。むしゃむしゃ……………え？」



しのぶちゃんの言葉に思わず二度見した。
え？ともう一度呟くと、「林檎食べてくださいね」とドラ○エの村人のように同じ言葉を繰り返したしのぶちゃん。

以前彼女の屋敷で機能回復訓練を行っていたが、あまりの辛さにやる気を損なっていた我妻くんと嘴平くんをお得意の口車で丸め込もうとしていたあの表情と酷似していた。



「ちょっと待ってくださる？て事は……何？私の主食はこれから林檎だけです……？」

「理解の遅いお馬鹿さんは嫌いです。何れ冨岡さんのように嫌われますよ？」



巻き込まれ事故の冨岡氏。



因みに野菜の差し入れは可だそう。生で。家畜か？



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