第百二十二話「ストーカー野郎」 ページ23
肉球の手が前を指差したのでそちらを見れば、うちの事務所の近所にある公園内にターゲットの姿を発見。
「いた！マオさんストーカーの顔面オッサンネコ！！」
「ネーミングセンス無いねアンタ」
「うっせ！！」
どんな命名すりゃ良いってんだ、あんなキモい何かに！！
猛烈ダッシュで追いかけていけば、こちらに気付いた人面ネコ(中身はオッサン)が「ギャッ！」と悲鳴を上げ逃げていく。くそ、ネコだからか足はえーな！！
「大体なんでアイツだけネコ化解けてないの？雑に呪い解いたりした！？」
「ちゃんと解いたよ。ただ、アイツは人間の時からかなりあたしに執着していたからねえ……ああモテる女は辛い辛い」
「くそ依頼人じゃなきゃぶん投げてたわこのネコ擬き」
追いかけるべく公園内に入り、必死に追いかければぐんぐんと距離が縮まっていく。流石は俊足を誇る我が足。もうすぐで捕まえられるな。
これまた必死に逃げ惑う黒ネコを視界に映せば、隅の方に見知った姿が見えた気がした。
思わずそちらを見た私と、逃げられないと悟った黒ネコが牙をむき出しにしてこちらに振り向いたのは同時だった。
「あ、夏羽く」
「小娘！これ以上追うならあの小僧どもを喰うぞ！！」
「は？」
黒ネコの姿が変わる。煙のように身体の輪郭がぼやけたと思えば、顔はネコ(しかしオッサン)、身体は人間という凄まじくキモ……エゲツない物体が現れた。
「聞いてるのか！！俺は本気だぞ！！今すぐ追いかけるのをやめて、マオちゃんを俺に"っ」
「気色悪いもんを
「今後の成長に影響するだろ！！！」と叫びながら右手に顕現させた刀をぶん投げれば、キモい物体の脳天に直撃した。勿論柄の方を当てたので峰打ちである。
そしてすぐさま奴へ突撃。ふらついた奴の顔面めがけて飛びつき「周りも巻き込む害悪ストーカーも大概にしろ！！！」と叫びながら頭をひっ掴み、膝蹴りを食らわせた。
まともに食らったキショいネコ人間はぶっ倒れた。白目を剥いている。私の方が白目剥きたいよ、なんなんだこの状況。
「中々やるねぇアンタ。見ていてスカッとしたよ」
「そりゃどーも！」
マオさんは気分良さげにそう言って、私の腕から降りた。そして人面ネコの近くに寄り、何をするのかと眺めていたらネコ化を解除し人間の姿に戻り、人面ネコの胸ぐらを掴むとめちゃくちゃにビンタし始めた。
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わっしょい(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！ (3月30日 9時) (
レス) @page25 id: ae48603a54 (このIDを非表示/違反報告)
なんてこったパンナコッタ(プロフ) - 面白くて一気読みしていたら夜が明けていました！！更新よろしくお願いします！！ (7月1日 4時) (レス) @page24 id: 505aaafbd1 (このIDを非表示/違反報告)
miraiTime0615(プロフ) - 怪物事変再熱して面白いのないかなぁと思っていたら主様の小説にたどり着きました！とても内容が面白く一気見しました！！更新いつまでも待ってます！ (6月17日 3時) (レス) id: c458a46efd (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私逆ハー大好物なので嬉しいです！怪物事変のキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (5月22日 11時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - とても面白いです！見てる時についふふっと笑ってしまいました笑質問なのですが、新しいアカウントの方で読むにはどうすれば良いでしょうか？ (2021年5月27日 7時) (レス) id: f5afd42ea2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年8月27日 15時
