“呪刀”宿し少女、今日も元気に怨念を祓(ころ)す。【呪術廻戦】

三、「秘密事」 ページ7

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潜入。

スパイの響きがした。昔オヤジが見ていた「ミッションインポッシブル」を思い出した。

全然中身は思い出せないけど。







「本当にいいんすね、先輩」



男の子、いたどりゆーじくんがそう聞けば、せんぱいたちはコクリと頷いた。

「Aもいいか？」と聞かれたので、出来るだけ真剣な顔をして力強く頷けば「なんだその顔」と言われた。なんで？



私たちが今行なっているのは「こっくりさん」と呼ばれる遊びらしい。
「おかると研究部」の人たち、そして私を含めた4人で始めたが、その質問が「生徒会長がギリ負ける生き物を教えてください」とのこと。なんじゃそりゃ。

しかも答えは「くりおね」とのこと。なんで？




昨日探し回った中で一番気配の強かったところが、今私がいる「おかると研究部」の部屋の中だった。さっきここが一番怪しいとめぐみんに伝えたら、「じゃあここに『一般生徒として』潜入しろ」と言われた。

ミッションを承った！たぶん大丈夫だろうとふんふん鼻を鳴らして進んで行く私をめぐみんは捕まえ、そのへんの学生らしい格好に直してどん！と突き放した。


とっても冷たい。めぐみんは冷え冷えの人。きっとめぐみんは冷たい系男子、「くーりすと」だ。クーラーでもクーリングでも何でも良いけど上手くいくかな？



「こんにちは！私、一年生の望月Aです！おかると研究部に入部をキボウします！お願いします！」



めぐみんに言うように言われた言葉をそのまま言えば、中にいた女の人、男の人2人は目をぱちぱちさせながらも快く入れてくれた。

なんでも入部希望はもう1人の一年生、いたどりくんしかいなかったらしい。そして私は期待の新人さんらしい。



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