“呪刀”宿し少女、今日も元気に怨念を祓(ころ)す。【呪術廻戦】

四、「元気な少年」 ページ8

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「よろしくな！」といたどりくんから手を出されたので「はい！よろしく！」と返して手をぎゅっと握る。
そしたら違うって言われた。「たっち」してほしかったんだって。よくわかんないな。

それに、いたどりくんの手は大きかったけど、やっぱりごじょせんの方が大きい。



そんな時、知らない人が急に部屋に入ってきて何か喚きだしたので、みんながそっちに視線を向けてる間に私はぐるりと部室を見回す。

妖しげなものがいっぱいあるけど、どれもそんなに嫌な感じはしない。3人は来た人に何かしらの説明をし出したので私は棚の中を探す。こんな近くで変な行動してる私に誰も気付かないなんてとても滑稽だ。



「正々堂々陸上競技で勝負だ！」



ほんとになんの話？

振り向けば、またもや知らない男の人がいたどりくんと話していた。彼は人気者だな。
君のおかげでいろいろ嗅ぎ回れるからありがとう、いたどりくん。


そんな君から一番、「呪物」の強い気配を感じるんだけど。



「ねーねーいたどりく」

「A、お前も来い！俺の勇姿を一番近くで見届けてくれ！」

「えっえっえっ」



私から話しかけようとしたら逆に話しかけられ引っ張られる始末である。あれあれあれと困惑してたらいつの間にか外に出ていた。

いたどりくん、君ってごじょせんと同じ技が使えるの？



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