“呪刀”宿し少女、今日も元気に怨念を祓(ころ)す。【呪術廻戦】

十、「 刀 」 ページ14

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「めぐみん離せぇぇーー！！！」



大きく叫んで大きく木刀を振るい、めぐみんを掴んでいた腕を斬り落とす。めぐみんが地面に落ちる直後、別の腕がめぐみんを殴り飛ばした。

腕を斬るだけじゃダメだ。身体を斬って、斬り刻まなきゃきっとこいつは死なない。


大きなぶよぶよがこっちを向いた。とても早い動きで私を捕まえようとするが全てを斬り捨てる。特級呪物を取り込んでるわけじゃないのに、こいつ結構動く。



「いたどりくん！！みんな連れてここからすぐ逃げてーー！！」



また腕が襲いかかって来た。弾いたり斬ったりしてたが、突如大きな唸り声を上げて突進してきた。
めぐみんめがけて一直線に。

咄嗟に前に出て防御したけど、校舎ごとぶち破り私とめぐみんは外へと投げ出される。むりやり体勢を整えて、高いところにあった地面に足から着地した。

すると頭から生温かいものが流れてきたので腕で拭った。やっぱり赤色。壁に当たった時かな？しくじっちゃった！


同じく外までぶっ飛ばされためぐみんを見ると、頭からだらだら血を流していた。



「めぐみんめぐみん！意識ある！？」

「辛うじて、な」

「お互いひどいありさまですな！」



ふらふらしてるめぐみんの前に立って木刀を構えた。私はまだ動ける。今はまだ、ああ、いたどりくん。せんぱいたち連れて逃げてくれたかな。

そんなこと考えてたら上からいたどりくんが降ってきて、ぶよぶよをゴン！！と殴った。とんでもないバカぢから！なにしてんのいたどりくん！！



「逃げろつったろ」

「私も逃げてって言ったよ！」

「言ってる場合か！今帰ったら夢見悪りぃだろ！それにな……こっちはこっちで面倒くせえ呪いがかかってんだわ！」



ぶよぶよがいたどりくんに襲いかかる。しかし素早い身のこなしで避けていく。強い蹴りを食らわせているが、それじゃダメだ。



「それだけじゃダメだよいたどりくん」



いたどりくんに迫っていた腕を斬った。

腕力だけでアレが死ぬなら、多分私たち呪術師は必要ないんだ。



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