チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ4)

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最近、蓮はすごく不安定だ

その証拠に、仕事中でもこうして電話をかけてくる

今日は運悪く、それをふっかに聞かれてしまい、全てを知られてしまった

ふっかの言う通り、これが蓮のためになるなんて、心の底からは思っていない

だけど、もう大切な人を失いたくない

ボーッと歩いていると、誰かとぶつかる衝撃が走り、誰かに体を受け止められる感覚がした

｢すみませんっ、｣

咄嗟に謝り、顔を上げると、

｢ひかるくん｣

岩｢お前、ちゃんと前見ろよな｣

やけに大きい体だと思ったら、彼を見て納得

｢ごめん、ありがと｣

岩｢お前、ぶつかったのが俺じゃなかったら吹っ飛んでたぞ｣

｢なにそれ、私がゴツいとでも言いたいの？｣

失礼な人だね～

否定できないのが悔しいけど。

岩｢ごめんごめん。嘘だよ笑｣

見た目とは裏腹に、目を細めて可愛らしく笑うひかるくんを見て、少し癒される

こんな時にでも、彼は私の救いになるんだなーってふと思う

岩｢んでー、ふっかとなんかあった？｣

｢えっ？｣

思い当たる節があるけど、それはついさっきのこと

もし知ってたとしたら、情報早すぎない？

考えていると、ひかるくんはポケットからスマホを取り出し、トーク画面を見せた

深『A、変』

深『振られた』

深『今日のみいこ』

なにこれ？