チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ5)

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岩｢こーんな、変なメッセージが仕事中に来たわけよ｣

そう言うと、スマホの画面を暗くして、ポケットにしまった

ふっか、喋るの早すぎん？

どこまで繋がってんのよ、岩本深澤コンビは

岩｢振られたって、まじ？振ったの？｣

｢うーん....まぁ、そうだね？｣

岩｢なんで？ふっかのことあんなに好きだったのに｣

何年も片想いしてきたのを近くでずっと見ていたひかるくんが疑問に思うのも無理ない

この間までの私なら、快く受け入れただろうに

｢ふっかのことは、多分もう区切りはついていたんだと、、思う｣

自分でもどこで諦めたのか分からない

諦めた、というか、他に気になる人ができたからかもしれない

その気になる人というのは、誰かなんてとっくに気づいている

何年もの片想いを変えるくらい、彼には魅力があったから

瞬く間に彼に惹かれ、それに気づいた頃にはいろんな事が起こりすぎていた

岩｢じゃあ、翔太のおかげ？｣

ピンポイントを突いてくるところ、ほんとうに昔から変わらない

ほんと、ひかるくんには嘘をつけないな。

｢気づいていたんだね笑｣

岩｢まぁ、お前のことだからな。....じゃあ、Aは翔太を選んだの？｣

普通ならそうなるし、普通なら自分でもそうするつもりだった

けど、今はそうもいかない

｢ううん。どっちも断るつもり｣