チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ14)

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｢...蓮はほんと、正直な子だね笑｣

私が笑うと、康二くんも｢せやな｣って言って笑う

その笑顔にどこかぎこちなさを感じる

康｢めめがAちゃんのこと、そういう対象での好きってことも分かっとった｣

康｢...めめも、悩んでんねん。めめかて、この状況が正しいとは思っとらんし、かといって、Aちゃんが離れてくのが怖いって言うんよ｣

お互い失ったものが多すぎて、孤独の恐怖を分かるから、蓮からの気持ちは理解できる

私だって、蓮を一人にするのは怖いけど、このままで良いという訳では無い

｢私、どうしたらいいか分からないの｣

私の質問に、うーんと考え込む康二くん

分かりやすいジェスチャーに少し笑ってしまう

康｢Aちゃんはさ、今誰と一緒に居りたい？｣

誰と、って言われても。

そんなパッとすぐには出てこない

康｢んー、じゃあ！今Aちゃんは病気です。余命3ヶ月と言われました！｣

｢なにその、設定。急に何？笑｣

康｢ええから！その3ヶ月、最期の日まで、誰が傍にいてほしい？一人だけ選ぶんなら誰？｣

人生最後の日

命の灯火が消える時、私が一緒にいたいのは＿＿＿