チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ13)

今日:50 hit、昨日:20 hit、合計:381,788 hit

159 ページ13

家に帰り、ドアを開けると、玄関に靴が二足

｢れーん、誰か来てるの？｣

リビングへ行くと、見慣れた人の姿があった

康｢おっ！Aちゃん、おかえり！｣

｢康二くん！来てたんだね｣

康｢めめは今、お風呂入ってんでー｣

お客ほっといて、風呂に入るとか、ほんとB型よね

まぁ、康二くんだからそうしてるんだろうけど

｢ごめんね～。康二くん、夕飯食べてく？｣

康｢ええの！？久々に食べたいわ、Aちゃんの手料理！｣

大袈裟なくらいに喜ぶ康二くんが、かわいすぎる

人懐っこさが、彼のいい所だよね～

康｢あ、せや。めめ、今いないから聞くんやけどさ、｣

なにやら真剣な面持ちで話し始める康二くんを見て、彼と向き合うように床に座る

二人で真剣な話をすることがなかったので、少し緊張してしまう

康｢Aちゃんは、今のままでええの？｣

｢んーと、今のままって？｣

康｢....めめと、このまま一生一緒にいるつもりなん？｣

あぁ....なるほど。そういうことか。

｢康二くんは、蓮からどこまで聞いたの？｣

んー、と頭をポリポリしながら、罰悪そうに笑う顔を見て、なんとなく察した

きっと蓮は康二くんだから、全部話したんだろう

康｢....あー、なんていうんやろ.....。一線越えた、が正しいんかな？｣