チグリジアⅣ ー愛して、助けてー (ページ12)

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岩本side

ふっかも翔太もいい具合に酔ってきた頃、マウントの取り合いが始まった

深｢俺、ほんとはずっと両想いだったのにな｣

渡｢まぁ、女遊びばっかで、Aのこと傷つけてばっかでしたけどね｣

それは翔太に同意だわ

ふっか撃沈

深｢俺の方がAと一緒にいる時間多いし｣

渡｢いや、そんなこと言ったら、Aのタイプ俺ですよ？まぁ、顔だけですけどね｣

え、ガチで？

それは初耳すぎる

岩｢それ、Aが言ってたの？｣

渡｢宮舘から聞いたのを、Aに直接問いただしたら、顔だけねって言われました｣

香織ちゃん発信なら間違いない

Aは塩顔男子が好きなのか

それを聞いたふっかは、大ダメージを受けて、机に突っ伏している

深澤、敗北の図

けど、すぐにムクっと起き上がり、反撃開始

深｢まぁ、所詮顔だけでしょ？トータルでいったら俺の方が上でしょ｣

岩｢お前、それはさすがにねぇわ。自分で言うとか有り得ねぇ....｣

渡｢それはきしょいっすね。だからAに振られるんすよ｣

深澤、大ダメージをさらに食らう

大敗北の図

二人のマウントの取り合いは終わることなく続けられる

俺はその二人を見ながら、レモンサワーを少しずつ飲んでいく

いいよな、堂々と気持ち伝えて、堂々と失恋できて。

俺なんか土俵にも立てていないし、立っちゃいけないんだ。

Aについて話したり、Aへの気持ちを惜しみなく表現出来る二人が羨ましくて仕方なかった