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会場に着くと、さっそく衣装室に移動させられる


さすがに男性陣たちとは別行動




「本日はお越しいただきありがとうございます。スタイリストをやっております、佐藤です。よろしくお願い致します」



深々とお辞儀をする綺麗な女性


慌てて、私も礼をする




「こ、こちらこそ!よろしくお願い致します!」





案内された部屋に入ると、色とりどりのドレスが並んでいた




「何かお気に召されたものはありますか?」



「どれも素敵で、選べないです笑」



「分かります笑 では、私が工藤様にぴったりのドレスを提案してもよろしいですか?」



「是非ともお願いします!!」




選べなくて困っていたから助かった


スタイリストさんだし、心配いらない









佐藤さんが向こうから持ってきたのは、紺色のドレス






「これなんか、いかがでしょうか?」



「うわ・・・・すごい・・・・・・・」





そうこぼすのも無理もない


目の前に広げられたドレスは、胸元がVの字にパックリ開いていて、タイトなスカートの丈は膝上くらいのものだったからだ






「こ、こんな、無理です無理です!!」



「工藤様のスタイルを引き立たせるのは、これかと・・・お気に召されませんでしたか?」






申し訳なさそうにこちらを見る佐藤さんに負けて





「い、いえ!い、いいですね、これ!着てみます笑」



なんて、すぐ折れてしまった



「ありがとうございます!」





そんな嬉しそうな笑顔をされたら、もう着る以外選択肢は無くなってしまった

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作者名:たまっち | 作成日時:2020年1月21日 0時

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