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その後は二人でスーパーに寄って、適当に食材を買って、私の家に帰った
簡単なおかずを作り、二人でぱぱっと夕食を済ませた
「先に風呂はいっていいかー?」
「いいよ。あ、着替えはあとでもってく!」
宏光さんがお風呂に入っている間に、着替えをする
「あ、時計・・・・」
ジャケットのポケットの中から、玉ちゃんの時計が出てきた
渡しそびれちゃったんだ
今日の資料室でのことが一気に蘇る
正直ドキッとした
昨日の夜といい、今日といい、玉ちゃんを男として意識しまくってる
だからといって、好きなわけではない
ただ_____
私のように、二番目にはなってほしくない
そうなるくらいだったら、私じゃなく、心から自分を愛してくれる人と一緒になってほしい
そう思いながら、テーブルに時計を置いた
「Aーーー!着替えー!」
「あ!今もってくー!」
脱衣場のドアから、ひょっこり出てる右手に、下着とスウェットを渡してあげる
まるで本物のカップルのようなやりとり
そんなやりとりが私の些細な幸せ
「次、どーぞ」
「ありがとう」
タオルで髪をガシガシと拭きながら、私と同じシャンプーの匂いを漂わせる
この匂いにいつも安心感を覚える
今だけは私のものなんだって
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作者名:たまっち | 作成日時:2020年1月21日 0時