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目を覚ますと、目の前にあった時計は朝の6時を指していた


身体がいつもより気だるく感じた





「やってしまった・・・・・」



昨日、求め合った後輩はもうここにはいなかった


リビングに出て、テーブルに紙切れが1枚




『 おはようございます。
さすがにこのまま会社には行けないので、
お先に失礼します。
遅刻しちゃだめですよ。
玉森 』



どうしよう、こんなんで会社に行けない


玉ちゃんに会ったら、どういう顔をすればいいんだ?


ふつーに、おはよう!なんて言えない・・・




「あー!もう!!ダメだ!このまんまだと遅刻する!とりあえず、わ、忘れよう!」




顔を洗い、ささっと朝食を済ませ、歯磨きをする


着替えをしようと、再び寝室へと入っていくと、見慣れない高価そうな時計が目に入る




「忘れてってんじゃん・・・」






会社で渡すって言っても、どうやって?


もし誰かに見られたら、勘違いされる可能性がある


だからといって、渡さないわけにはいかない





「もう・・・まるで、浮気相手の家にわざと自分のアクセサリーを落とす女みたいだよ・・・」





いやでも顔を合わせなきゃいけないのに、その上時計のせいで会話までしなければいけない事に、憂鬱になる




どうか、誰にも見られませんように・・・









そう思う私の今日の運勢は、最下位だった

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作者名:たまっち | 作成日時:2020年1月21日 0時

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