検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:113,000 hit

49 ページ50

「なんか、まさかこいつが北山に入れ込んでるとは、思わなかったわ・・・・」



まぁ、そうだよね


久々に会った幼馴染が不倫してるなんて、思ってもみないよな



「それがさ、ただお互いの欲を満たすだけの関係ならまだいいんだけど・・・ミツ先輩の方も、わりと本気なんだよ」


「そうなのか?あいつのことだからてっきり、遊んでんのと・・・・」


「いずれにせよ、遊びでも本気でも、いつか終わりが来るんだよ。」




だから、早く俺のところにおいでよ


そんな意味を込めて、机に突っ伏した頭をなでる








「ねぇ、ガヤさんはどうなの?前言ってた、ずっと好きだった幼馴染ってAさんのことなんじゃないの?」


「何年前の話だと思ってんだよ・・・今は・・・別にただの幼馴染だよ」




どこか言葉を飲み込むように、お酒をあおるガヤさん


ガヤさんの言葉には、正直半信半疑な部分がある


だって、ずっと好きだった幼馴染と久々に再会して、また想いが再熱するんじゃないかって





「ふーん。まっ、それなら、いいんだけどさ。これ以上俺のライバル増えてもらっちゃあ困るし笑」


「んだよ、生意気なやつだなぁ。お前の気持ち知ってる上で、手なんか出せねぇって・・・」




再びお酒をあおるガヤさんに、余計疑念が湧く


ずっと相談に乗ってくれた兄貴を疑うほど、俺のAさんへの気持ちは、それほど重いんだ








「あーあ、こんな泣いちゃって。俺ならこんな泣かせないのになー」





Aさんのわずかに前髪の隙間から見える表情は、どこか苦しそうで、涙の跡が残っている


アルコールで火照った顔から放たれる熱を右手に感じ、ふとあの夜のことが蘇った

この小説の続きへ→←48



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
321人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たまっち | 作成日時:2020年1月21日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。