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寝不足のおかげであくびをしながら出社する



「玉森に惑わされんなよ。お前は俺だけ見てろ」



朝家を出るときにそう言われた




「惑わすって・・・」




玉ちゃんは別にそんなつもりじゃ・・・





『俺、Aさんのそういうとこ好き。好きだよ、Aさん』

『冗談なんかじゃない。俺は本気だよ。』





昨日あんなこと言われて、少々気まずいような


しかも隣のデスクとかついてなさすぎ


いやでも、いつもの冗談かもしれないし?


別に気にしなくても「おはようございます。」





「うわっ!」




驚いて後ろにのけぞると、ヒールのせいでバランスが崩れる






「っとに、危なっかしーな」





がっしりとした腕が私の身体を支える







「た、玉ちゃん・・・ごめん・・・あ、おはよ」




気まずさと申し訳なさから、へたくそな笑みを浮かべる







「はぁ・・・。おはよう。あと、重いです」



「へ?あぁ!!ご、ごめん!あの、ありがとう・・・」



「どういたしまして。ほんとに感謝してるなら、ハグでもどうですか?」



「は!?し、しないから!」



「あと、動揺しすぎですよ。昨日の覚えてくれてるんですか?」



「き、昨日のとは、なんのことやら・・・」



「とぼけてもむだですよ。ばればれですから。」

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作者名:たまっち | 作成日時:2020年1月21日 0時

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