煙草が16本 ページ22
side-zm
「お前はあれや。好きっちゅう気持ちが溢れてるのを、無理矢理止めようしとる感じ。別にそんな気ぃしなくてええんとちゃう？お前はお前なりに、あいつの事、愛せばええやん。」
シャオロンは１つのドアの前で立ち止まった。
「俺も俺なりに、あいつの事、愛するからさ。」
え？それってどういう…
ガチャ
ドアを開けると、そこはこじんまりとした、薄暗い部屋だった。
しかし普通ではない。異様な雰囲気が部屋を包んでいた。
「お前…これって、」
「ンフフ、この部屋ええやろ。
どこ見てもAがおる。」
幸せそうな顔で部屋を一望するシャオロン。
俺は予想を超えた部屋の様子に絶句した。
だってこんなの一体誰が予想できるというのか。
部屋の4面を覆うように、明らかに隠し撮りのAの写真が大量に貼られていた。
「お前には言うたっけ？俺とAの高校が一緒だったって。
俺なそん時からAの事好きで。関わるような事はせんかったんやけどな？こうやって写真撮って、この部屋に飾って…今ではこんなに一杯！
会社も、A追い掛けて入ったんよ。
つ・ま・り！俺とお前は一緒って事！」
シャオロンに会うまであった嫌悪感は、もう消えていた。
なんだ…良かった。そうか、そうなのか。それなら安心だ。Aが俺から離れる事は無いと、どこか確信じみた気持ちが湧いてきた。
「どした？びっくりし過ぎて言葉失ったか？まっしゃあないよな！」
またニヤニヤし出すシャオロンだが、そんなの知らない。だって、だって…
「っごいなぁ！シャオロン！それってつまりAの学生時代の写真もあってしかも見た事もあるんやろ！ええなぁ！ええなぁ！！俺もAのアルバム探した事あんねんけど無くて、学生時代は知らんねん！なぁなぁちょっと写真見ても良い？ええよな！サンキュー！」
学生時代のA♪学生時代のA♪
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レイス - ｳﾞｯ(尊死) (2020年10月6日 18時) (
レス) id: 72af1bed3d (このIDを非表示/違反報告)
テト・ラ・ポット(プロフ) - ｱﾟｯ（尊すぎて溶ける音） (2020年10月5日 23時) (レス) id: 67bad1ed28 (このIDを非表示/違反報告)
猫大好き - いやしっ (2020年9月26日 10時) (レス) id: 932515d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - はわわわわ、おもしろいお話ですね、更新、待ってます！楽しみに！ (2020年7月24日 5時) (レス) id: c7ce816562 (このIDを非表示/違反報告)
scp−2525jp【にっこりさん】 - ぐふぅ (2020年7月23日 19時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たな | 作成日時：2020年6月18日 21時
