エイトさんの体調不良part5 (ページ30)

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横山side

収録が終わって、楽屋に戻ったと同時に身体から力が抜けた。

地面にぶつかる…！

そう思って覚悟しとったんに、ヒナが受け止めてくれたみたいや。

驚きながらもヒナはそのまま俺を抱えてソファまで連れて行ってくれて、寝かせてくれた。

その時のヒナがめっちゃ頼もしく見えて、ヒナになら俺のこのしょうもない悩みを打ち明けてもええんやないかって思えてきた。

そしたら……

いつの間にか俺は泣いとったみたいや。

それに気がついたのか、医務室行ってくるって言っとったヒナが、俺のそばに戻ってきてくれて、そっと頭を撫でてくれた。

「……ヨコ、なんかあったんか？
話したくないなら無理にとは言わへんけど、
もし良かったら俺に聞かせてくれへん？」

普段のヒナからは想像もつかないような優しい声でそう言われて、俺は悩みを打ち明けることを決心した。

ヒナなら、ちゃんと聞いてくれると思ったから。

どう話し始めたらええのかわからへんくて、最初のうちは上手く言葉が見つからなかったけど、それでも辛抱強く聞いてくれたヒナのおかげで、段々とスムーズに話せるようになった。

ヒナは、俺の話を聞いてどんな反応を示すんやろ………

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