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錦戸side
「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……ﾋｭｰｯ…ｾﾞｴｯ…ｺﾞﾎｯ…ﾋｭｰｯ……」
撮影が始まってしばらくすると、
俺の咳はどんどんひどくなっていった。
相変わらず変な音は聞こえとるし、
息苦しくて立ってるのもしんどくなってきたわ。
でも、撮影止めるんもなんかなぁ〜
少し休んだところで治りそうな感じもせえへんし、
むしろこのままさっさと終わらせた方がええかもな。
よし、早く終わるように頑張ろ。
そんなこと思いながらひたすら耐えとったら、
「…すみません、機材の調子が悪いので、
一旦休憩にしていただけますか？」
スタッフさんの恐縮しきった声。
えぇ〜、そんなぁ……
でも、機材がダメならしゃあないもんな。
せめて、休憩中に少しでも治まることを願うしかないか…
ーーーーーーーーーー
村上side
機材トラブルで、撮影が一旦休憩になった。
楽屋に戻る途中、ちょっと気になっとったことを横に相談してみることに。
「…なあ、亮どっか体調悪いん？
ずっと咳しとるよなあ。」
亮のことやから、俺には言わなくても、横にならなんか言ってるんやないかと思ってきいてみたんやけど……
「…いや、わからへん……
ただ、あの咳俺が喘息発作起こしたときと
同じような感じやねん。」
「えぇっ！亮って喘息やったん？」
「…それなんよなぁ。
俺もそんなん聞いたことないし、
ただの風邪なんかなぁと思っとったんやけど…」
んー、そうか、横もなんも聞いてへんのか……
こういう時の亮は、絶対自分からは口割らへんからな。
とにかく、しっかり様子見といたらなあかんな。
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作者名：理系女子♪ | 作成日時：2015年6月10日 17時
