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ini side
乾「あと5分くらいで救急車来るかな。今気分悪いとかない？」
と「はい、今は大丈夫です。蕁麻疹も引いてきました？」
乾「そうだね、顔赤いのもだいぶ治まってる。ちゃんと薬効いてるみたいで良かった。」
と「気がついて追いかけてきてくれてありがとうございました。一人だったら救急車呼ぶ勇気なかったかも。」
福良さんが二人分の荷物を持って来てくれたから、とむに上着を羽織らせて、玄関に座って待機する。
今は薬が効いてるからほとんど問題無いように見えるけど、数十分して薬が切れてくるとまた悪化したりするらしいから、早く救急車来てくれってソワソワしちゃう。
そうやって数分は落ち着かない時間を過ごしていたけど、119番に連絡した時に伝えられた時間ぴったりにインターホンが鳴って、救急隊の人が来てくれて。
一応、心配だから俺も同乗して病院まで行ったけど、まあここまで来たらプロにお任せで俺がやることは何もないから。
とむが検査やら治療を受けてる間、アレルギーのこととか緊急時の対応とかをもう一回調べ直しながら時間を潰してた。
ーー
と「乾さん、お待たせしてすみません。今日はもう帰って大丈夫とのことでした。」
乾「ん、よかった。今日はってことは、また明日とか来るの？」
と「はい。まだ、何が原因だったのか確定できてないので、明日も来ることになっちゃいました。」
乾「ふふ、じゃあ俺と一緒だ。俺も明日健康診断あるからまたここ来るんだよ。」
と「ぁ、そっか、乾さん健康診断！早く帰って体調整えないといけないのに付き合わせてしまってほんとにごめんなさい。」
乾「全然平気。どうせ早い時間に帰っても夜更かししちゃうもん。よし、じゃあ、帰ろっか。」
調べごとに夢中になっていたら、かなり長い時間が経っていたみたいで。
顔色も呼吸も普段と変わらないように見えるとむが戻ってきたのを見て、とにかく安心した。
ほんとは、アレルギー反応が出た時に誰にも言わずに一人でどうにかしようとしてたことだけ、ちゃんとお説教しないとなんだけど、、それは次会った時でいっか。
-fin.-
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作者名：くら | 作成日時：2024年2月17日 20時
