QK病系短編集4 (ページ19)

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ini side

なかなか戻って来ないとむに飲み物だけ届けたあとPCを持って撮影部屋に戻ってきたものの、やっぱり心配で仕事なんて手につかなくて。

あとちょっとしたらもう一回声かけに行こうかな、でもあんまり何回も行ったら気遣わせちゃうかな、でも中で倒れでもしたら大変だし、、

ってか、そもそもどこがしんどいのかとか、そういうのまな何も聞いてないや。

そんなことをぐるぐる考えてたら、何やら廊下が騒がしいことに気がついて。

いつもみたいに伊沢さんか問言の辺りがなんか騒いでんのかなとも思ったけど、ちょっと気になるからドアから顔だけ出してみたら。

福「ぁ！乾いいところにいた！今手空いてる？」

乾「え、あ、はい。何かありました？」

福「それが、とむが具合悪かったみたいで廊下で吐いちゃってて、今伊沢がトイレ連れてってくれたんだけど、、」

乾「え！？わ、やっぱ近くで待ってた方が良かったのか、、」

福「ん？もしかして何か知ってる感じ？ならちょうどいいや。俺と伊沢、仕事でもう出掛けなきゃ行けない時間だから、とむのことお願いしたくて。」

乾「わかりました。じゃあ、伊沢さんと代わってきます。」

マジか、、
多分、トイレから戻ってくる途中だったんだろうな。

もしかして、俺がこっちで待ってるって言ったから早く戻らなきゃって無理しちゃったとか、そういうこと、、？

いや、別にそうだって決まったわけじゃないけど、でも、もしそうだとしたら、めちゃくちゃ罪悪感、、

ｺﾝｺﾝｯ)
乾「伊沢さん、乾です。福良さんから話聞いたんで、代わります。」

伊「ん、乾？おっけ、ありがと。俺もまだちょっと状況よくわかんないんだけど、だいぶ吐いたっぽいから落ち着いたら水分摂らせて。」

乾「わかりました、ありがとうございます。とむ、背中撫でるよ。我慢しないで大丈夫だからね。」

なんか、今目の前で真っ青な顔して座り込んでるとむを見ると、なんでさっき側にいないで一人で置いてきちゃったんだろうってマジで後悔しかないわ。

こんなに具合悪い時に一人っきりって絶対めちゃくちゃ辛いもん。