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千寿郎は寝てしまっている
無断で使うのは申し訳ないのでAの右隣に千寿郎を寝かせた
隠から聞いた話
Aは5つの任務を連続でこなし
怪我の手当を受けず次の任務へと走って行ったそうだ
全くAは馬鹿なことをしたな
起きたら少し説教が必要だ
昔から泣き虫なくせに無茶ばかりする
Aがまだ5歳の時
隠れて稽古を1人でしていると知りこっそり見ていたら
本物の刀で稽古をしていたり
棚や竈等に届きもしないのに1人で家事をしようとしたり
大怪我をしてしまいそうなことをよくしていた
何がなんでも全力でやるのがこの子の良さなのかもしれないが
いつか取り返しのつかないことが起きるのでは無いかと心配だ
千寿郎もそうだ
俺達を思い行動してくれてる
本当に日々感謝している
だが、年相応の甘えや
やりたいことをあるだろうに我慢をさせている
たくさん千寿郎には甘えて欲しいものだ
眠っている妹達を見ていたら
いつの間にか俺も寝てしまった
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翌朝
私は熱があったみたいで
下がり良くなった
杏寿郎「────────たとえ連続だったとしても任務ごとに怪我の手当はしっかり受けるように。いいな?」
兄上には説教を受けた
隠していた酷く痛かった左腕の怪我はバレていた
『...はい』
杏寿郎「今回は何ともなかったが、その左腕が酷くなっていたら箸すらも持てなくなっていたかもしれなかったんだぞ?しっかり後先考えなさい」
『ごめんなさい...肝に銘じときます』
真剣な眼差しから一転
少し安心したように笑う兄上
杏寿郎「うむ!次はないからな!」
隠「あのぉ...」
千寿郎「朝食を持ってきました」
そうだ
今は朝で蝶屋敷にいる
なら何でここで...
それに家に戻らないと
『えと、家に...』
杏寿郎「気にするな!」
気にするなと言われても...
『でも...』
父上が1人...
杏寿郎「いいから気にするな!!」
『は、はい』
兄上はずいっと顔を近づけて言った
千寿郎「食べましょう。姉上のお気持ちは分かりますが、せっかく作っていただいたのが冷めてしまいます」
兄上のさっきの目を向けられたら黙るしか無かった
私達は朝食をとり
私は診察を受けた
「治るまで安静にお願いしますね。では、こちらのお薬を飲んでください」
と、年が近そうな女の方から薬を貰う
「貴方も飲んでくださいね。痛み止めです」
杏寿郎「俺も飲むのか!!胡蝶!!」
胡蝶「貴方も酷かったからです」
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美園(プロフ) - 面白かったです,心の中でこれからも楽しませてもらいます!素敵なお話ありがとうございました! (11月19日 22時) (レス) id: 69d991c9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠羅 | 作成日時:2021年10月20日 8時