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『で、聞きたいことって?』
武道「......あ、あの。こんなこと言われたら変な奴だと思うのは重々承知なんすけど......Aさんはタイムリーパーなんすか?」
『たいむりーぱー?何それ?』
たいむ、って事だから時間...
『ちょっと意味がわからん』
分からなくて考えるのをやめた
タケミっちはなんか焦った顔をしている
『もしかしてだけど、タケミっちはそれなの?タイム何とかってやつ?』
こいつが聞くんだから
逆にそうなんじゃないかって思った
聞いておいて焦ってるし
『どっかの新しいチーム?タケミっち、ないと思うけど、どっかのスパイで東卍に来たの?』
そうだったら
ここで...
武道「スパイでは無いです!!俺は東卍が好きっすから!!」
必死にそう叫ぶ
まだ、東卍に入ってないのに
しかもマイキー、ドラケン、私しかタケミっちのこと知られてないのに
でも、東卍を大事に思っててくれそうで嬉しい
『そのうち入れると思うけどなー東卍。そんな焦んないでいいと思うけど』
武道「あ、はい」
少し落ち着いたのかスンとしている
『......なら、私も聞くけど、喧嘩賭博の時私達は初対面だった。なのにタケミっちは私のことを知ってるような顔をしていたし、名前も言った。私は会った記憶はない。なんでかな?』
タケミっちの目を見て言う
どんどん顔色が悪くなるのが見えた
凄く悩ましい顔もした
時間もあるしゆっくり聞こうと目を逸らして別の所を見た
しばらくするとタケミっちは話し出した
武道「実は......俺、未来から来たんです」
『オカルト的なの信じないタチなんだけど…本当のこと言った方がいいよ』
武道「本当っす!!!このまま進めばアナタは利用されて殺されて...」
息を詰まらせて、泣きそうな声でそう言う
それでも私の目をタケミっちの涙目は離さなかった
武道「俺、ヒナもアッくんも、ドラケン君も場地君もマイキー君もAさんも!!東卍の皆を守りたいんです!!」
会ったことの無い場地をこいつは知っている
本当に未来から来たのかは信じ難い
でもそれは私にも言えた
あの謎のノート
書いた記憶はなくて信じ難いのに
確実に私の字だった
今でも信じられない
実際に真一郎君が危険な目にあった
試しに書いた記憶について思い出そうとしても
すっぽり無くなっていた
お母さんと約束したこと
死んだ父さんのこと
マイキー達とのこと
しか思い出せなかった
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ユノン - 続きが気になる (2022年9月15日 22時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 武道と銀星の絡みが見てみたいです (2022年9月8日 9時) (レス) @page11 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠羅 | 作成日時:2022年7月27日 22時