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お昼くらいに書き終えて、ぺーやんにも連絡着いたから出かけようと玄関へ向かった
母「私だって心配よ」
リビングから聞こえた母さんの声
父「だからもう、素行不良な事しないよう止めるしかないだろ。恩を返したいとか言うが…」
母「あの子の意志を尊重したいわ。それにAの友達はいい子達よ」
父「分かってるさ。それでも不良は不良だ。人様を傷つけて少年院に行った子もいるだろ…...俺もな、心配なんだよ…Aには普通の暮らしをして欲しいんだよ」
母さんは私の味方でいてくれた
父さんも今まで黙って見守ってくれていた
でも「普通の暮らし」って何?
分からない
父「Aが好きなダンスも好きなだけさせたいし、最近姉弟仲良くなってきて嬉しいんだよ。だから、あの子には悪いが不良の道と縁を切って金輪際関わらないで欲しいんだ」
縁を切る
金輪際関わらないで欲しい
その言葉を聞いた時にはリビングのドアを開けていた
2人は私が聞いてたことを気づいてなかったのか目を見開いて固まっていた
『...今の話は何?私の、居場所奪うの?』
突然入ってきた私に驚いたのか数秒2人は固まっていた
母さんは悲しそうに目を伏せて
父さんは静かに真剣な目付きで私をとらえる
父「......聞いてたかと思うが普通の暮らしを...」
『普通の暮らしって何?アンタの言う普通の暮らしって何?』
父「そのままの意味だ。素行不良に走らず真面目に...」
『今の生活が私の普通の暮らしだよ...アンタには分かんないだろうね。毎日毎日殴られて嫌味もぐちぐち言われて学校では1人。周りからバカにされて、気味悪がられて大人達には自己満足の同情をかけられてさ…...アンタはそんな経験なかったでしょ。母さんは私を命張って必死に守ってくれてたけど、アンタにはそんなことしたことがないでしょ』
怒りで震えているのが自分でもわかる
抑えろ、抑えなきゃ
『私は皆がいてくれたから今生きてんの。恩を返す前に私の大事な人達なの。命掛けれるくらいだよ。何も知らないくせに私を語るなよ』
手を握って抑えてたけどやっぱり無理だ
家を飛び出しバイクに乗った
皆と会えなくなるのは嫌だ
東卍から離れるのも
初めて友達になってくれて
居場所をくれて、助けてくれたんだ
あいつらなしの生活だなんて考えられない
だから一緒にいたいんだよ
......分かってよ
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ユノン - 続きが気になる (2022年9月15日 22時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 武道と銀星の絡みが見てみたいです (2022年9月8日 9時) (レス) @page11 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠羅 | 作成日時:2022年7月27日 22時