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「私のお母さんとお父さんは仲良しです。お母さんのご飯は時々しょっぱいです。でも、優しくてたくさん笑ってくれるので大好きです。お父さんはお仕事がお休みの時たくさん遊んでくれるので大好きです！私の将来の夢はコックさんです。しょっぱいご飯を作りたくないからです！」
「ちょっともう...恥ずかしい」
賑やかな教室だ
見ての通り授業参観
予想通り父親は来ていない
「じゃぁ、椿Aさん。お願いします」
ガタッと立ち上がり作文用紙も持たず口を開く
『私のお母さんはいません。小さい時に出ていきました。お父さんは仕事ばかりして話もしません。将来の夢はありません』
案の定ザワつく教室
子供の時の気持ちを率直に言いすぎたかな
「なんでお母さん出てったの？」
「お父さんとお話しないなんてカワイソー...」
「将来の夢はありませんだってよー。ダッセー」
「ほらあの子父子家庭の...」
「あの人真面目そうな人なのに...」
担任は咳払いをして
「ええっと...ほら思い出とか...やってみたいこととか、あるでしょ？」
焦った顔だ
『思い出はないですが、あいつよりも強くなりたいです。もう座っていいですか？』
キリがないと思った担任は「佐野万次郎くん」と指名した
マイキー「俺は両親が事故に遭っていませーん」
マイキーは私の方をチラリと見て笑った
マイキー「でもそれがなんですかー？悪いことですか？でも、俺にはじいちゃんも真一郎もエマもいる。それでいいです。将来の夢は特にないですけど、俺も強くなることでーす。イジョー！」
担任は頭を抱え授業を終わらせた
案の定私は担任に呼ばれた
あとマイキーも
マイキーには「授業を真面目に受けること」と言い
私には「何か困ったことがあるなら言って。でも、あの場で言わないで」と
自分の評価を守るため矛盾を吐いた
マイキーは不貞腐れた顔をする
『...なんでそんな怒った顔をしてるの？』
私はこの時になってもマイキーの考えること、思ってることが読めない
と同時に怖くて仕方がなかった
あの無表情で無感情な冷たいマイキーを思い出す
震える手を隠して抑える
マイキー「だってさ、お前の声をちゃんと聞かなかったじゃん。俺には助けてって聞こえた。なのになんだよ。本当にセンセーかよ」
...いつものマイキーだ
そう思ったら泣きそうになった
会いたかった人が目の前にいる
笑って話しかけてくれてるのによく見えないや
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珠羅(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます！制作中ですので、しばしお待ちください！ (2022年5月16日 20時) (
レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年5月15日 20時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅 | 作成日時：2022年5月12日 0時
