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黒曜「あいつはこのビルの所有者で大家っつー立場だ。それは別に構わねぇが、ついさっき羽瀬山にこのビルの権利を渡したそうだ……この意味わかるな?」
姉さんがこのビルの所有者だった事を初めて聞いた
新店舗になってオープンだと思ったらふらっと現れたんだ
ソテツからは「オーナーとなにか因果関係があるんじゃないか」と言っていた
銀星「意味がわからないよ...」
黒曜「......二度とここに現れねぇってことだ。で、お前はどうしたい」
銀星「俺は...」
鷹見「おや?先客のようだね。いいかな?」
鷹見がひょこっと現れた
黒曜「お前か...別にいいが」
鷹見は「お言葉に甘えて」と言いタバコを取り出した
鷹見「...スゥ......フゥー...それであの人の話かな?」
黒曜「聞いてたんかよ」
鷹見「聞こえてた、の方だよ。...それで銀星はどうしたいのかな?」
黒曜「今その話をしてたところだ」
銀星「俺は、姉さんとちゃんと話して誤解を解きたいんだ...」
鷹見「フゥー......やめた方がいい。二度とパフォーマンスができなくなるし、ケイにも彼女にも会えなくなるよ」
黒曜「...ケッ...やっぱりか。クセェなって思ってたんだよ」
訳が分からなかった
鷹見「...会わせてあげようか?下手をしたら俺と一緒に三途の川を渡ることになるけどね」
三途の川...
ケイと吉野のあの発言は間違ってなかったということだ
鷹見「あの人がなんのためにここに来たのかは分からないけど、集金と羽瀬山の監視だろうと予想してる」
銀星「ヤクザみたいなこと...」
鷹見「してるんだよ。早希さんの住んでいる地域とここ周辺での連続殺人、東卍に対しての下克上の抗争。その日あの人はここにいたかな。確かにあの人もカスミと同じような働き方をしている。それでも事件と抗争があった日は必ずいない。それに何よりも東卍の初代メンバーで創設メンバーなんだよ」
姉さんは暴走族だった
それは知っていた
どこの暴走族なのか名前は知らなかった
それに、東卍だなんて、今日本で1番恐れられている犯罪組織じゃないか...
銀星「じゃ、じゃぁ...本当にあの東卍の一員なのか...?」
鷹見「うん。しかも幹部だよ。警察も探し回っている。そんな存在がこんなに近くにいたなんてね。気づいた時は驚いたよ。変装でもしてたんだろうね。まぁ、実際そうなんだけど」
"驚きだ"
なんて簡単に済ませれる程のことではなかった
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珠羅(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます!制作中ですので、しばしお待ちください! (2022年5月16日 20時) (レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年5月15日 20時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠羅 | 作成日時:2022年5月12日 0時