魔王【人狼J】 (ページ7)

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探索ページ7

「じゃあこの4人で行きましょうか。少数精鋭の方が狭い空間だった場合何かと便利でしょうし」

長い髪の毛を揺らし、ミカが扉の奥へと進む。
それに着いていく様な形で、僕とクリス、そしてニックも奥へと進んで行く。

「……まずは、1番奥の扉から見てみましょうか」

道が少し続き、僕達から見て左側に扉が3個設置されていた。

「じゃあ俺が開けるよ。……か弱い女性に危険な事は任せられないからね」

ミカの前に達、ニックが優しく微笑む。
何かが不服だったのか「あら、そんなお気遣いして下さらなくていいのに」と何処か闇が有りそうな笑顔でそう答える。

「まぁまぁ、遠慮しないで」

ミカの態度を知ってか知らずか。ニックは彼女の前に立ち、扉に手を掛けた。

「じゃあ、開けるよ」

3人は静かに頷き、ニックが扉を開けるのを待つ。

「――なんだ、この部屋」

呆気にとられた声でニックがそう言い、何があるのだろう、と部屋の奥を覗く。

――そこには、清潔感のあるベッドに机や椅子、箪笥まで設置されていた。

「本当にホテルみたいねぇ……」

呟くミカに全員が同意しながら、クリスが隣の扉へと向かい「こっちも見てみようぜ」と扉に手を掛ける。
この人達は本当に不用心だな、と思いながらも静かに彼等の行動を見守った。

「この部屋もさっきみたいになってんのかな？」

クリスドアノブを捻り、静かに扉を開ける。
中を覗いてみると、先程と同じく、ベッドと机、椅子が丁寧に置かれてあった。

「……この隣も同じなのかな」

ニックが目線を隣の扉へと移した。
2部屋覗きその中身が同じだと知ると自然にその隣も同じだと思ってしまうのは人間の性なのだろうか。

「一応見てみましょう」

確認も含め一応最後の扉にも手をかける。

開けてみると案の定似たような部屋で、ホテルと呼ばれてもおかしくない作りになっていた。

「うーん、別段怪しい所はなかったね。……みんなの所に戻ろうか」

ニックがそう言いい、僕達は1番最初の部屋へと戻った。