三百七十九話 ページ7
『人間の勝手な争いに巻き込んでごめんねー。
強面多かったし怖かったでしょ』
「ンミッ！」
話しかけながら手の中の三毛猫を撫でた。
すると、嫌がらずに頭をを擦りつけてくる。
野良猫にしては人懐っこいな、飼い猫だったりするんだろうか。
『飼い主がいるなら、早くご主人様のもと戻りなよ』
にっこにこの笑顔で抱き上げると、私もまた誰かの肩に担がれた。
腰を固定されて前のめりになる。頭に血がのぼる体制だ。
『お？』
「アンタは私が引き取らせてもらうわ」
たくましい腕と野太い声に反して聞こえたオネェ口調。
え、見た目おっさんでオカマってキャラ濃くね？てかなんで私を。
「アンタら、この通り小娘は確保したわよ。
処理はこっちでやるからさっさとはけなさい」
「あ、おっす…」
もしかしなくても次郎長一家の仲間か、めんどくさい。
抵抗できずに爆弾でやられた奴らが散っていくのを眺めるばかり。
このオカマ、鍛え方がそこら辺のはんぱもんとは違う。
次郎長と同じ攘夷戦争参加者だったりするのかな。
ぼーっとしていると、ずんずん進んでいく足。
アレ待って、これ拉致？
『えっ、嘘‼待ってどこ行こうとしてるの⁉』
「安心しなさい、極楽浄土よ」
『嫌な予感しかしない！助けてドラいもん‼』
「せめて実在する人物に助けを求めたらどう？」
なかばパニックになっている私に構わず、相手は私を地獄へと送り届けた。
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「あら、誰この子。新入り？」
「いや、なにかやらかしたみたいで追われてた所を保護したの」
右にオカマ、正面にオカマ、そこかしこにオカマ。
見渡す限り視界に入ってくる人間は全員オカマ。まさにオカマ地獄。
極楽浄土とはかけはなれた場所だ。
『ねぇ、そこの屈強なカマー。この縄どうにかならない？』
「アンタが人殴ってなきゃその縄もなかったわよ。
そこで冷静になって反省しときなさい」
『あれは不可抗力だって』
ひとまず私をさらった本人と顔を会わせてしゃべる。
なんかさっきママ言われてた気がするしオカマバーかなんなのかここは。
縛られてんだけど周りに人いるし要らない気が…。
『解放してよー、私なんか美味しくないし身代金も五百円ぐらいしか出てこないよ？ねぇ、茶々丸もそう思うよね』
「ミャ？」
「関係ない猫を巻き込むのはやめなさい。
そしてそれは別作品の猫よ」
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たこわさび - Aさん» 落ちの話ですが今の時点では決まっておりません。そもそも落とすかどうかも決めかねている状態です。まだ未確定の部分もあるのでご期待に添えるかどうかも分かりません。ですが、一つの意見としてしっかり受け取らせていただきます。コメントありがとうございました。 (6月22日 22時) (
レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
A - 沖田落ちだと嬉しいです！ (6月22日 12時) (レス) @page37 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
A - 落ちは決まってますか？ (6月22日 12時) (レス) @page37 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たこわさび | 作成日時：2023年5月11日 23時
