三百九十三話 ページ21
「天人風情がわしらをほっといて四天王のタマとろうなんざ百年早いで」
『おまけに百かけて一万年にランクアップしといてあげるよ』
「「「アニキぃぃぃぃ‼」」」
「アンタ!」
ゴマちゃんはゴマちゃんだが腐っても若頭らしい。
チンピラ達が驚きながら見てるしなんか、しっかり慕われてる。
人混みをざっと見るが、万事屋と詩織ちゃんが見当たらない。
お登勢さんが言ってた次郎長のとこでもいったか。
…まぁ、詩織ちゃんも強くなってきたし万事屋が一緒なら安心かな。
勝男「何しとんじゃァァァおどれらァァァ‼
借りたモンは三借りたら七返せいうたやろがァァ‼
立たんかい‼このまま負けっぱなしで終わられへんで‼のうバーさん」
お登勢「私らの…いや、かぶき町の力…見せてやろうじゃないかい」
勝男の鼓舞に場がほどよく暖まり一体感が作られてきていた。
ただの関西弁ツッコミキャラじゃなかったんだ。
私は別にこの中に部下もいないので、補足としてこぼしておく。
『それじゃあ一言、幕府の犬からのお知らせでーす!
辰羅族だっけか、訪ねる星のガイドブックはよく読んだ方がいいよ。
廃刀令違反でパクるからそこら辺よろしく!以上‼』
移動中に話を聞いた通りお登勢さんの命を狙うために、何かしらの装備をしている。
この場にいる全員を捕まえたらボーナス待ったなしなのでは。
そう、いうなればここは警察からしてみれば絶好の狩り場なのだ。
単純に人間の街を天人に荒らされたからという私情は置いといて。
『せーのっと』
屋根の上から飛び降りて手錠を懐から出す。
ゴマちゃんの生真面目な演説を右から左に聞き流して、横で邪魔してくる辰羅の手首に手錠をかけまくった。よし、今日は血を流さないスタイルでいこう。
勝男「いくでぇぇぇ‼野郎どもォォ‼
次郎長一家の名宇宙中に轟かせてやろやないかいィィ‼
かぶき町はわしらのもんじゃぁぁぁ‼」
耳元で叫ばれた単語は少し大仰だ。
アホらしいふりきった感じがかえって気持ちがいい。
『アホ、名前轟かすなんて出来て主婦の間だけだろ。
お前らはおとなしく惣菜コーナーで売り込みでもしてろ』
勝男「はん、なら惣菜コーナーから銀河中を支配するのみや」
『規模デカくなってるって』
まるで小学生の落書きを見せられているような気分だ。
けど夢は大きければ大きいほど見ている方も楽しくなる。悪くない。
「アニキ、その女誰っすか」
あ、それは置いといて。
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たこわさび - Aさん» 落ちの話ですが今の時点では決まっておりません。そもそも落とすかどうかも決めかねている状態です。まだ未確定の部分もあるのでご期待に添えるかどうかも分かりません。ですが、一つの意見としてしっかり受け取らせていただきます。コメントありがとうございました。 (6月22日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
A - 沖田落ちだと嬉しいです! (6月22日 12時) (レス) @page37 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
A - 落ちは決まってますか? (6月22日 12時) (レス) @page37 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2023年5月11日 23時