二百三十四話 ページ8
あの後クッキーを昼食の直前に食べていたことに気がつき後悔しながらもしょうが焼き定食をいただいた。時計見てから食べるべきだったな。
そして今は午後の会議。
各隊の隊長と土方、伊東くん、近藤さんに私という結構大事な会議だ。
でも案の定と言った方がいいのか土方はまだ来ていない。
さっきで妖刀について完全に理解したのでこの状況に違和感はない。
近藤「遅いなトシの奴、もうとっくに時間は過ぎてるぞ」
『えーっと、確か五時からでしたっけ』
「いえ、四時五十五分からです。
五時は山南さんがお箸と茶碗を持って会議室にスライディングした時間帯ですね」
だとしたらもう十分以上は過ぎてるな。
それと永倉さん、五分はまだ許せる範囲だと思うんです。
そして遅れた要因はおばちゃんが出すのに手間取ってたからで、私も精一杯口に詰め込んでたんだよ。
近藤「まったく、重要な会議だというのに…」
伊東「近藤さん、いい機会だ。
僕は丁度彼のことを議題に出すつもりでいた」
伊東くんがそう言って、何かの資料を片手にメガネを上げた。
土方関係…何か嫌な予感がする。
伊東「最近の彼の行動については既に諸君もきき及んでいるだろう。
自ら隊士達に局中法度という厳しい規律を課しながら、彼はこれを破ること十数度。
現に今も重役会議に遅刻するという失態を犯している」
すらすらと意見を申し上げていく。コレに関しては反論できない。
この会議は真選組の重役が揃っているお堅い会議、お茶のまでせんべいをかじりながらするゆるい会議とは全くの別物だ。
故に私も食事中だったが、遅れまいと急いでここに滑り込んだ。
近藤「先生待ってくれ、トシのことだ。
何か並々ならぬ事情があって遅れて…」
伊東「勿論彼なしでは今の真選組はありえなかったことは重々承知している。
だからこそあえて苦言を呈したい。
真選組の象徴ともいうべき彼が隊士達の手本とならずにどうする。
規律を失った群狼は烏合の衆と成り果てる」
…なるほど?要するにアレでしょ。
土方がルールを破ると他の隊士もそれに影響されてって、いつしか誰もルールを守らなくなるって言いたいわけね。
伊東「彼にこそ厳しい処罰が必要なのだ!
近藤さん!ここは英断を‼」
伊東くんが近藤さんを畳み掛けようとしたときだった。
部屋に誰か入ってきてる。ソイツはビニール袋片手にこう言った。
土方「ちゃーす‼焼きソバパン買ってきたス‼沖田先輩‼」
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たこわさび - めぐぽん(*´・∀・)さん» こんにちは、一気見していただきありがとうございます。本作品は恋愛要素がゼロに等しいですがそこまで読める何かがあったと思うと嬉しいです。新ジャンル開拓のお手伝いになれればと思います。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんにちは^_^一気見させて頂いてます。正直、恋愛ものが好きだったのでここまで読めると思いませんでした。楽しいです。 (2023年3月2日 18時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - ふじゆずさん» 銀魂を読み返してくれるきっかけになったのなら嬉しいです!こちらこそありがとうございます‼無理しない範囲で更新続けていきますね! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ふじゆず(プロフ) - すっごい面白いです!!(語彙力)この作品見て久々に銀魂読もうと思いました!!ありがとうございます!!(?)無理しないでください!!ありがとうございました!!(?) (2022年11月5日 21時) (レス) id: af6d5fb7bc (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - さちさん» コメントありがとうございます!更新を楽しみにしていただけて光栄です。これからもがんばります。 (2022年11月4日 22時) (レス) @page10 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年10月25日 18時