【銀魂】ヒロインが可愛すぎる ６

二百四十八話 ページ22

『っと、それで分かったことなんだけど』



新八くんの注意から仕切り直して本題の情報交換に戻る。
念のため刀は鞘にしまっといた。



『この争い、鬼兵隊が関わってる』


「「「！」」」



万事屋の三人が驚くのがわかった。全員紅桜の一件で面識はあり。
でもあの時河上万斉っていなかった気がするので想像している人物とは違うだろう。



銀時「………アイツは？」



銀時が私の方を向いて聞いてきた。やっぱりそこは気になるか。
だけど残念ながら私が知っているのはここに河上がいるということだけ。



『見なかった』



こう返すのが限界だ。

銀時が「そうか」と言って視線を前へ投げる。
来ていない…とは言いきれないのが歯がゆいところだ。



『伊東くんの狙いは近藤さんを暗殺して真選組を乗っとること。
そしてその計画がたった今行われようとしている。整理したらこんな感じかな』



伊東くんが言っていた事と今の状況を組み合わせてみた。
あっちは私が生きてるなんて思いもしないだろうな。



『で、伊東くんに傾いている隊士の心には土方がキーパーソンになると思うんだけど…』



ゆっくり言って確実に土方もといトッシーに聞こえるようにする。
さぁ、どういう反応をするか。



神楽「A、トッシーが首もげそうなぐらい横にふってるアル」


『ダメか〜』



にしても士気をあげるために土方は必要不可欠。どうしたもんか。
そうだ、そういえばこのパトカーのナンバープレートって。



『新八くん！ちょっと後ろの方の段ボール取って‼』


新八「えっ⁉あっ、はい‼」



車内から何かを漁る音が聞こえる。
恐らくその段ボールには、



新八「コレ…」



大量の真選組の隊服が入っているだろう。



新八「なんで車に隊服が？しかもこの量…なにがあったんですか？」


『いや、この車なぜかお茶とかこぼす人が多くてさ。
隊内では通称「汚れの車」って呼ばれてんの。

だから隊服が汚れてもいいように常に替えが乗ってるんだ』



新八くんの疑問に答える。実は真選組七不思議の一つ。
飲み物を飲もうとしたら十回に九回の確率でこぼすという恐ろしい車だ。



新八「にしてもコレをどうするんですか？」


『トッシーに着てもらう。ホラ、形から入るのも悪くないでしょ？』



自分で言うのもなんだが結構いい案だと思う。外面はまんま土方なわけだし。
するとそれに神楽ちゃんが反応した。



神楽「私も着たいネ！」



…どこで着替えるつもり？

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