百四十話 ページ6
1人目
「すみません、急用が出来てしまって…」
2人目
「あーっと!今母が危篤という知らせが入ってしまって‼」
3人目
「あ、すいません美少女トモエ5000はリアタイで見たいので帰らせていただきます」
『コンニャロー‼』
大声でそう言いながら机に力いっぱいグラスを置く。
見合い相手3人とも帰ってったよ。
いや別にあの3人に何か心の残りがあるかと聞かれたらないさ。帰ってくれても構わないよ。
だけどさ、見合いとかは全部あっちから持ってきたのに私がふられたみたいになってるの何?
とてつもなくイラつくんだけど。
松平「おうおう、大丈夫かAちゃん。あんま飲みすぎんなよ。
まぁ今回はアレだ、運が悪かっただけだ。Aちゃんそこそこ顔は良いし、いずれ良い相手が見つかるさ」
『ねぇまっつぁん、私何が悪かったんだろう。というか2人目のアイツなんだよ、母親横にいたし嘘つくならもっとましな嘘つけよ。逆にもう3人目とか清々しいよ』
生ビール片手にまっつぁんに愚痴をこぼす。あんな体ガチガチになってたのが夢のようだよ。
松平「まぁAちゃん焦って一番最初にずっこけてたしな。
いよぉし、今日は好きなだけ飲んで食べろ。俺の奢りだ」
『きゃー!まっつぁんカッコいい!男前‼』
まっつぁんの言葉にテンションが上がった私が全力でまっつぁんをおだてる。
やけ酒じゃい!ついでにタバコもすってやろうか⁉
『店員さん鬼嫁一本!』
「あっ、ハイ…」
この異様なテンションに店員さんが引いててもしるか!
勢いよくビールを飲む。やけ食いもしてやろ。
そう思い適当に机に置いてある冷めたからあげを口にいれる。普通に美味しくない。
『まっつぁんちょっと私花摘みに行ってくるわ』
ここで一気に水分をとりすぎたのか尿意が迫ってきた。
私も人間なのでそんな排泄物が出ないとかピンクの卵として出てくるとかはない。これが現実だ。
松平「おう、行ってこい。我慢は体に毒だからな」
席を立ち廊下を歩いてると、人が集まっている部屋を見つけた。
あれ?あのデカイゴリラ近藤さんの見合い写真のバブルス王女とそっくり。
気になってその部屋を除いてみると、妙ちゃんが泣きながら近藤さん達に向かい言った。
妙「さようなら」
状況はわからないがなにか不味いことが起こっているのは分かる。
『まっ、妙ちゃん‼』
私がそう呼び掛けても、妙ちゃんはずっとうつむくだけだった。
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たこわさび - さーもんさん» 毎回詩織ちゃん達を動かしている時はこんな感じで大丈夫かな?と手探りで書いている状態なので好きと言っていただけるのは嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2022年8月17日 21時) (レス) @page24 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
さーもん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!詩織ちゃんもオリキャラもストーリーも好きです! (2022年8月17日 18時) (レス) @page23 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - 3日で全部!そんな一気に…ありがとうございます!拙いところもありますが楽しんでいただければ幸いです。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん - 3日で全部読みました。とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2022年7月31日 19時) (レス) @page5 id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年7月26日 15時