百七十四話 ページ40
『二人とも、バスタオルに着替えて‼』
倒れたのは二人、新八くんと銀時で二人。女装ということになるが人が足りないよりましだ。
服装は着替える時間がないので着替えやすいバスタオルで。
新八くんと銀時は察したようで、嫌そうな顔をしながらも着替えてくれた。
「なんだァ?今日は店の娘少なくねーか。盛りあがらねーな、これじゃ」
「大丈夫ですよ、あちらにいけば一杯いますから」
奥から妙ちゃんと男の人の話し声が聞こえた。
「来た‼」そう思い身構える。
「何やってんだオメーら、早く来い」
え、ちょっとまって。私の目には客がまっつぁんに見える。
まさか、そんなことはないよね。とりあえず今は職務を全うするのみ。
キャバ嬢になりきれ。
銀時「どーも、パー子でーす」
新八「パチ恵でーす」
『ヤマ子でーす』
新八くんと銀時がマットを脇に抱えながら、私はまっつぁんのそっくりさんから顔を背けながら名乗る。ゴメン妙ちゃん、三人中二人がバスタオルだけど許して。
「アレ、なんか今日初めて見る娘が多いな。新人さん?」
「通いつめてますからそういうの分かるんですね…」
団体さんだったらしく、さらに奥から人が出てくる。
黒い服、ゴリラのような人物の横にたっている黒髪美人。
……真選組だ。
「「『(げェェェェェェェェ‼)』」」
なんで詩織ちゃん達がここに?
土方がキャバクラって言ってたのこういうことだったの?
バレたら絶対めんどくさいことになる。
ごまかす方法ごまかす方法。
この場を切り抜ける方法がないかと思考を巡らせていると、銀時が顎をしゃくらせた。
銀時「いらっしゃいませー」
変装の代わりだろう。
それだ!銀時に乗って私も顎をしゃくらせる。
『今日はどんな子をご所望で?』
バレてるかどうかはほっといてまずはカモフラージュ。
隣を見ると神楽ちゃんもしゃくっていた。
神楽「グラ子です、よろしくお願いしますコノヤロー。
趣味は十六連射です」
「………」
それを見て二つ結びちゃんも控えめに顎をしゃくる。
その横ではあやめが口に枷をつけている。
特殊なキャバクラと勘違いされそう。
「……趣味はスターソルジャーです」
猿飛「フガフゴブガ」
あやめに至っては何を言っているかわからない。
だがそのあやめに、沖田が反応した。おそらくドMとドS同士相性がいいのだろう。
沖田「オイ、いい雌豚がいるじゃねーか」
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たこわさび - さーもんさん» 毎回詩織ちゃん達を動かしている時はこんな感じで大丈夫かな?と手探りで書いている状態なので好きと言っていただけるのは嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2022年8月17日 21時) (レス) @page24 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
さーもん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!詩織ちゃんもオリキャラもストーリーも好きです! (2022年8月17日 18時) (レス) @page23 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - 3日で全部!そんな一気に…ありがとうございます!拙いところもありますが楽しんでいただければ幸いです。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん - 3日で全部読みました。とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2022年7月31日 19時) (レス) @page5 id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年7月26日 15時