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百六十六話 ページ32

土方と近藤さんはピンと来ていないようだが名前の欄に全方寺楽と書いてある。
名字、名前共に珍しいので本人だろう。アイツなにしてんの。



「あっ‼」



六人目が倒されたところで楽がこっちを見て声を出す。
そうしたかと思うと一瞬で道具を脱いで私の前にひざまずき爽やかな笑顔でこう言った。



楽「お久しぶりです山南さん、先日は無礼な態度をとってしまい申し訳ございません。
図々しいとは思いますが、俺のこと覚えてますか?」



詩織、山南「『…誰?』」



楽が少し間をおいてから自己紹介をし始めた。
そういう誰じゃない。態度が違う。これ本当に楽か?



楽「ということで、思い出していただけたでしょうか」


『あ、あぁ。うん』



楽に対し歯切れの悪い返事を返す。一回きこりの泉におとされたのか?
というかそもそもなんで真選組に?柳生家で努力する方向じゃなかったか。



詩織「なんで楽さんはここに入ろうと思ったんですか?」



私が気になっていることを詩織ちゃんが聞いてくれた。
だが、次の楽の言葉に場は静まり返った。



楽「俺、惚れてしまったんです。Aさんに」



「「「「「は?」」」」」



楽の発言により隊士達が楽を見る。私?どこか稽古場の空気が張りつめたような気がする。
続いて楽が私の手をすくった。こちらを見て微笑んでいる。

となりでは詩織ちゃんが興奮して目がキラキラになっている。
詩織ちゃん恋ばな好きだから…



楽「隙のない立ち姿、無駄のない動き。
俺、Aさんの剣技に惚れてしまったんです!

だから貴方の剣技をもっと見ていたくて、名前から探してここにたどり着いたんです」



あっ、そっちね。剣技ね。よかった。いやよかったとかじゃなくて焦った。
稽古場の空気も緩む。倒置法こわ。



近藤「うん、目標もあるしその年齢でその実力はいい!君が良ければ真選組に入らないか?」


楽「いいんですか‼」



近藤さんが楽を真選組に誘った。
確かに楽は才能あるし誘わないのはもったいないけど、なんか…



楽「ありがとうございます局長さん!
俺、強くなれるよう精進します!」



楽が年相応の笑みを浮かべる。
そこで土方が楽に一つの質問を投げ掛けた。



土方「何でお前は強くなりたいんだ?」



確かにそこは気になるとこだ。あんま考えてなかった。
けど前白夜叉と戦うためとか言ってなかったっけ。



楽「それは、Aさんに勝ちたいからです」



え?

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作品ジャンル:アニメ
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たこわさび - さーもんさん» 毎回詩織ちゃん達を動かしている時はこんな感じで大丈夫かな?と手探りで書いている状態なので好きと言っていただけるのは嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2022年8月17日 21時) (レス) @page24 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
さーもん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!詩織ちゃんもオリキャラもストーリーも好きです! (2022年8月17日 18時) (レス) @page23 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - 3日で全部!そんな一気に…ありがとうございます!拙いところもありますが楽しんでいただければ幸いです。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん - 3日で全部読みました。とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2022年7月31日 19時) (レス) @page5 id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年7月26日 15時

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