百六十四話 ページ30
万事屋が動かなくても時は進んでいく。
神楽ちゃんがバナナの産地を聞き出そうとしたり銀時がトイレへ行くため席を立ったりと自由奔放だ。マジでゴリラを姐さんと呼ぶことになりそう。
そこで目に入ってきた光景に、私は思わずバナナが喉につまりそうになった。
〈夫婦初めての共同作業に移らせてもらいます〉
そのアナウンスと共に近藤さんとバブルス王女の前に運ばれてきた巨大ベッド。
私は即座に状況判断し詩織ちゃんの目をふさいだ。
詩織「えっ、あの何が起きてるんですか?何も見えないんですけど」
『いい、それでいい。何も見えないままでいい』
詩織ちゃんは戸惑っているが見せたら完全にアウトな代物だ。
というか正式な結婚式をバックレるとしても事を済ませたあとじゃもう手遅れなんじゃ…
本当にいま壊さないとヤバい。万事屋動け‼
近藤さんが王女の前で立ち尽くしていると、バブルス王女が近藤さんを持ち上げ自分の方に投げた。
もうダメか、近藤さんは今ここでバナナ入刀のちゴリラを妻に持ち新婚さんいらっしゃい。
誰もがそう思い諦めかけた時だった。
ズシャァ
入り口の方向から槍がとんできて近藤さんの服と壁をいぬく。
槍がとんできた方向を振り替えると、そこには妙ちゃんの姿があった。
近藤「お妙さァんんんん‼」
新八「姉上ェェェ‼」
『妙ちゃん⁉』
「アネゴォォォォ‼」
妙ちゃんの登場によりみなが三者三様に妙ちゃんのことを呼ぶ。
凛々しくたたずむ姿はまさに救世主。
「ついに…ついに局長と夫婦になる決意を」
結婚式に割りいって花婿奪取。妙ちゃん本当に壊してくれちゃった。
だが私達が盛り上がっていると、ゴリラ達が暴れ始めた。
詩織「Aさん、ゴリラ達が‼」
恐らく花婿は渡さないってことなのだろう。
だがこっちも局長の恋路に希望の光が見えてきてんだ。
『どっかの星のお偉いさんだろうが構うな‼行けェお前ら‼』
「オオオオオ‼俺達の局長の嫁は俺達が決める‼
護れェェ‼局長と姐さんの愛の道ををを‼」
私のセリフが皮切りに隊士らがゴリラに向かって突進していった。
それと共に妙ちゃんから近藤さんまでの道がどんどん開けていく。
妙「てんめェェェ何してくれてんだァァァァ‼私のおっ…」
妙ちゃんがその道を走りながらそう言った。
「おっ…」なに?男?もしかして夫?
会場全体の注目が妙ちゃんの次の言葉へと注がれていく。
妙「おっ…」
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たこわさび - さーもんさん» 毎回詩織ちゃん達を動かしている時はこんな感じで大丈夫かな?と手探りで書いている状態なので好きと言っていただけるのは嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2022年8月17日 21時) (レス) @page24 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
さーもん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!詩織ちゃんもオリキャラもストーリーも好きです! (2022年8月17日 18時) (レス) @page23 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - 3日で全部!そんな一気に…ありがとうございます!拙いところもありますが楽しんでいただければ幸いです。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん - 3日で全部読みました。とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2022年7月31日 19時) (レス) @page5 id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年7月26日 15時