百六十二話 ページ28
ファン事情はおいといて。
『妙ちゃんどうだった?』
気になっていたことを聞く。
最後に見たのが泣き顔だったし、辺りを見回しても姿が見えないので銀時に聞く。
銀時「帰りたい、だってさ」
『そりゃよかった』
細かい事情は聞いていないが本音を言えるようになったなら大丈夫かな。
あの時の妙ちゃんは無理してるっぽかったし。
…神楽ちゃんが詩織ちゃんに抱きついて詩織ちゃん少しダメージ受けてる。
銀時「そういや柳生の坊っちゃんって嬢さんだったらしいぞ」
『しってるー』
銀時「チッ」
今確実に舌打ちされたな。聞き流すけど。愛は性別をもこえるって奴かな。
今の時代ジェンダーだしそういうとこにも柔軟に対応してかなきゃいけないのかな。
ぼんやりとそんなことを思う。
すると新八くん、近藤さん、神楽ちゃんと目があった。
新八、神楽、近藤「「「あっ」」」
そういや、この三人とはまだ話してなかったな。
これもしかして今になるまで気づかれてなかったとかある?
三人はこちらに向かい会釈して会話を再開した。
『待って、さすがに心にくる。私そんな存在感薄い?
三人に気づかれてなかったって…』
銀時や土方、沖田ならいいが未成年チームにやられるとキツイ。
そのショックから体育座りをする。
銀時「お前は存在感が薄いってよりはオーラが薄いよな」
銀時が言う。オーラって何?どうやったら身に付けられるの?
念能力とか身に付けたらいいの?それとも「ゴゴゴゴゴゴ」って効果音つけたらいいの?
「まぁ元気出しなよサンナンちゃん」
『黒川〜』
詩織「誰⁉」
落ち込んでいる私の背中に手をおき慰めたのは黒川だ。フルネーム黒川
詩織ちゃんは誰と言っていたが一番最初の、道場破りに来た時門の近くにいた。
『飲み仲間、前露店で飲んでる時に意気投合して』
詩織「なに柳生で奇跡の再開果たしてるんですか!」
黒川「また飲もー」
『おー』
詩織ちゃんのツッコミを耳に入れながら黒川とハイタッチして次の飲む約束をする。
すると私のなにが引っ掛かったのか銀時がこちらを見ているのに気づいた。
ふざけてピースしたら頭を叩かれる。
銀時「お前なんでそんなに袖濡れてんの?」
おそらく楽の涙を拭き取ったときに濡れた袖が気になったらしい。
『あー、ちょっとね』
まだ少し楽の才能を一人占めしていたくて、私はあえて濁して言った。
125人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たこわさび - さーもんさん» 毎回詩織ちゃん達を動かしている時はこんな感じで大丈夫かな?と手探りで書いている状態なので好きと言っていただけるのは嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2022年8月17日 21時) (レス) @page24 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
さーもん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!詩織ちゃんもオリキャラもストーリーも好きです! (2022年8月17日 18時) (レス) @page23 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - 3日で全部!そんな一気に…ありがとうございます!拙いところもありますが楽しんでいただければ幸いです。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん - 3日で全部読みました。とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2022年7月31日 19時) (レス) @page5 id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たこわさび | 作成日時:2022年7月26日 15時