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百六十一話 ページ27

こっそりと帰ろうとすると詩織ちゃんが駆け寄ってきた。



詩織「いや、せっかく合流できたのに何さらっと去ろうとしてるんですか⁉」


『だってこれ私完全に出遅れたパターンじゃん。
今出てきても「あ、いなかったんだ」って言わんばかりの視線を向けられるだけじゃん』



まぁ普通に考えてそうだよね。
そんな都合よくぴったりのタイミングで駆けつけれるわけないよね。

それこそ漫画かってなるよ。楽慰めるのに結構時間かかったし。



沖田「あ」



私らが勝利に喜んでいる神楽ちゃん達の隅で話していると、沖田と目があった。
なぜ土方に肩車されているのかはおいといて、この状況を沖田に見つかったらただではすまない。



沖田「Aさんいなかったんですかィ。
すいやせん、全然気づきやせんでした」


土方「山南、いなかったんだな」



沖田はわざとらしく驚いた顔をし、土方は不自然なぐらい目をそらしている。
なにここ地獄?



『あぁそうだよ肝心なときに私はいなかったよ。
それが何か問題あるんですか』



秘技、開き直る。

言い逃れはしやすいが大人はほとんど使うことが禁じられた禁句の手法だ。
だがそれを使わないとやっていけないぐらいこの場はきつい。



土方「っつーかお前今まで何してたんだよ。
んなに手こずる敵だったのか?」


『いやだなぁ土方、この私が手こずったところ見たとこある?』


土方「隊士三十人対お前で戦ったとき」


『それはノーカンで』



などとたわいもない会話をする。


詩織ちゃんに至っては三十って数字に驚いてる。
私も当時なぜあの状況になったかは思い出せない。

確かきのこの山派とたけのこの里派で割れた時だったっけな。
私がトッポ派だったんだ。



銀時「あ、ヤムチャ」


『誰がヤムチャだ』



銀時が私を見つけた瞬間ヤムチャ呼ばわりしてきた。
ドラゴンボールネタいつまで引っ張る気だよ。



銀時「いや、だって大事な時にこそいないのがヤムチャでしょ?」


『いい加減しつこいって言われるぞー』



銀時にやんわりと忠告する。
大将この目で見てみたかったけど難しいかな。

あ、そういえば。



『アンタのファンいたよ』


銀時「えっ、マジで⁉どんな子?かわいい?」



ファンと聞いたら食いぎみに相手の詳細を聞こうとする。
なぜ性別を言っていないのに女性と決めつけるのかは不思議でならない。



『灰色髪の子、ちなみに男』


銀時「けっ」



まぁファンといっても攘夷時代のだしね。

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作品ジャンル:アニメ
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たこわさび - さーもんさん» 毎回詩織ちゃん達を動かしている時はこんな感じで大丈夫かな?と手探りで書いている状態なので好きと言っていただけるのは嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2022年8月17日 21時) (レス) @page24 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
さーもん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!詩織ちゃんもオリキャラもストーリーも好きです! (2022年8月17日 18時) (レス) @page23 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - 3日で全部!そんな一気に…ありがとうございます!拙いところもありますが楽しんでいただければ幸いです。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん - 3日で全部読みました。とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2022年7月31日 19時) (レス) @page5 id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年7月26日 15時

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