【銀魂】ヒロインが可愛すぎる ４

百五十七話 ページ23

あっ、やべ。白夜叉の話題が出たからついムキになってしまった。
でもやっぱ人生なめてる系男子だったな。


攘夷戦争に参加するにあたってどれだけの実力がないといけないか把握出来てない。

楽の手にはタコとかも特になかったし努力なしで白夜叉(銀時)と戦おうなんて笑わせてくれるわ。



『詩織ちゃん行くよー』


詩織「あ、はい…」



詩織ちゃんの歯切れが悪い。

攘夷時代の時の話つい出しちゃったし攘夷戦争モードになってたからなー。
勘づかれてないといいが。


そうして完全に撤退ムードになっている中、背後から泣き声が聞こえた。



「ひっく、ふっくう゛う゛…」



まさかと思い楽の方を見るとそのまさか。
さっきまで余裕をかましていた顔が今では涙でグショグショ。これ私のせい？



楽「う゛う゛、すみませんでしたぁ」



謝罪の言葉をのべられるとこっちとしては罪悪感が半端ない。
これ泣いてるの私のせい？私が泣かせた？

早めに新八くんとかと合流したいけどこのまま放っとくわけにもいかないし…



『あっ、えっと詩織ちゃんは先行ってて！こっちは私が何とかする！』


詩織「わかりました！またあとで合流しましょう‼」



どうしたらいいかわからず、とりあえず詩織ちゃんを先に行かせる。
詩織ちゃんが完全に離れたことを確認して楽の方に目線を移した。



『あーえっと、ずっとここで泣いてるのもなんだし縁側に移動しよう？ね？』


楽「う゛ぅ゛、あ゛い゛」



とりあえず背中を叩きながら落ち着かせようと試みる。
さっきとかは大人っぽかったけどこうしてみると完全に子供だな。

顔が涙でぐしょぐしょだから拭くものないかな。そう思って自分の着物を探る。だけど何も出てこない。


いや私！ハンカチとティッシュぐらい持ち歩こう⁉︎
とりあえず代役として着物の袖で涙を拭う。



『えっと、どうした？何が悲しかった？』



全方寺に単刀直入に聞く。もう少し気の利いた言い方があるとは思うが今の私にはこれが限界だ。デリカシーを投げ捨てた覚えはないが。



楽「俺、今まで負けたことなかったから、あなたに負けたことが悔しくて」



全方寺が途中つっかえながらも話していく。
背中をさする腕を退けるタイミング見失った。

でも気持ちはわかるよ、私もそういう時期あったもん。

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