百五十四話 ページ20
今はお互い動かない。
というより、相手が動くのを待ってるのかな。
あとコレヤムチャポジションに立ってるな。
しびれを切らしたのかさっちーの方が動いた。
詩織ちゃんに向かってく。そこで詩織ちゃんはさっちーに向かい、
足を出した。
足元に注意していなかったのか左足が引っ掛かってサッチーが転ぶ。
さちえ「痛っ‼」
さっちーが痛さに声を出す。
そしてその数秒後、皿が割れる音が聞こえてきた。
コレ、詩織ちゃんの勝ちってこと?
詩織「す、すみません!お怪我大丈夫ですか⁉」
皿の割れる音が聞こえた瞬間詩織ちゃんがさっちーの方へ駆け寄る。
あっちで話し始めているけど私には何がなんだかさっぱり。
『えっと、何が起きたの?』
そう言いながら、事前にそこら辺の建物から盗っておいた…間違えた。取っておいた救急箱をさっちーに差し出す。手当てもしといた方がいいかな。
さちえ「ふふ、このお嬢さんの観察眼が凄かった。ってお話よ」
さっちーが笑いながら詩織ちゃんを指差す。
それでもまだ訳がわからない。
詩織「えっと、さちえさん実は右足を痛めていたんです」
さちえ「そうそう、まんまと見抜かれちゃったわね」
あーちょっと待てよ。詩織ちゃんが引っ掻けたのは左足で健康な方。
残ったのは痛めていた足。だとすると痛めてる方で立たなきゃだから。
『あそっか!右足だけじゃあそこから立ち直れなかったってこと?』
さちえ「うん、その通りよ」
詩織「よく見たら右足をかばっているような動きが多かったのでもしかしたらと思って…転んでお皿が割れるかは運でしたけど」
なるほど全てを理解した。
さっきまで戦っていたのが嘘かのように平和に会話している。
『さっちーも足は大事にしといた方がいいよ』
さちえ「さっちー?」
足の行く末について語っているとさっちーが不思議そうにあだ名を口にした。そういや心の中以外で呼ぶのはじめてだ。
『あだ名、嫌だったら変えるけど』
少し不安を感じながら聞く。するとさっちーはいい笑顔でこう言ってくれた。
さちえ「いいえ、全然大丈夫よ」
よかった。本人公認だしさっちー呼びは続けていこう。
さちえ「二人とも、怪我しないように気を付けてね」
そろそろ他のところに向かおうとすると、さっちーが控えめに手を降ってくれた。
敵に怪我しないようにはおかしいけど気持ちは受け取っとこう。それじゃ、
詩織、山南「『いってきます!』」
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たこわさび - さーもんさん» 毎回詩織ちゃん達を動かしている時はこんな感じで大丈夫かな?と手探りで書いている状態なので好きと言っていただけるのは嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2022年8月17日 21時) (レス) @page24 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
さーもん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!詩織ちゃんもオリキャラもストーリーも好きです! (2022年8月17日 18時) (レス) @page23 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - 3日で全部!そんな一気に…ありがとうございます!拙いところもありますが楽しんでいただければ幸いです。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん - 3日で全部読みました。とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2022年7月31日 19時) (レス) @page5 id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年7月26日 15時