百五十三話 ページ19
さちえ「もしかしてそちらのお嬢さんはお仲間?ラッキーですねぇ、一気に二人にも会えるなんて。
あ、言っておきますが大将は私じゃありませんよ」
さっちーが微笑みながら言う。この一言でさっちーが敵ということが伝わったらしく詩織ちゃんは木刀に手をかけた。
さちえ「あら、でも二対一だと私が不利になっちゃいますねぇ」
さっちーが思い出したように言った。その通りだ。
私も木刀がなくてもサポートぐらいはできる。やる気満々で構えていたら、詩織ちゃんに手で制された。
詩織「すいませんAさん、ここは私に任せてくれませんか?」
詩織ちゃんの目はもうスイッチが入っている。一番最初の頃土方と戦ったときの目、それか紅桜編で武市と来島を相手にしてた時のものと似ている目だ。
こうなったら是が非でも引き下がらないんだろうな。
『一応聞くけどなんで?』
詩織「私、真選組に入隊してからいろんな人に支えられて来ました。
近藤さん、土方さん、Aさんに総悟…あげ出せばきりがないほどです。
だけどずっと支えられてばっかじゃいつまでも成長できません!
そろそろここらで自分の力で何かやりとげさせてください!」
確かに詩織ちゃんももう少しで新人って呼べる期間から外れるし、一歩踏み出させるにはちょうどいいかも。経験は力になるし。
『よし、じゃあ詩織ちゃん行ってこい!』
詩織「はい!」
詩織ちゃんの皿の場所は背中、そしてさっちーは腹。
がんばれ詩織ちゃん、要は背後とられなきゃいい話だから!
いやそんな簡単に話が進まないのは知ってるけど。
最初に仕掛けたのはさっちー、横にふるがそれは木刀で受け止める。
詩織ちゃんははじいて皿を狙おうとするも後ろに下がり避けられた。
次は詩織ちゃんが向かっていくが、攻撃を避けた先が詩織ちゃんの背後。
さっちーが皿めがけて振り下ろそうとする。だが、右手をそのまま動かし勢いをつけながら横に振り首もとすれすれにきっさきが届いた。
というかアレ届いてね、さっちーの首から血出てね。
さちえ「あらあなた、結構やりますね。若いにしてその実力上々じゃありません?」
詩織「あ、どうも」
そしてさっちーが急に話しかけるので詩織ちゃんが戸惑う。戦いに集中してると驚くよね。
ん、詩織ちゃんの顔が変わった。
具体的に言うとさっきは緊張ガッチガチの顔だったけど、さっきに比べてたら少しリラックスしてる顔になってる。
何か掴んだのかな。
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たこわさび - さーもんさん» 毎回詩織ちゃん達を動かしている時はこんな感じで大丈夫かな?と手探りで書いている状態なので好きと言っていただけるのは嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2022年8月17日 21時) (レス) @page24 id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
さーもん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!詩織ちゃんもオリキャラもストーリーも好きです! (2022年8月17日 18時) (レス) @page23 id: 2dc02ddd04 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - 3日で全部!そんな一気に…ありがとうございます!拙いところもありますが楽しんでいただければ幸いです。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん - 3日で全部読みました。とても面白いです!更新楽しみにしてます!! (2022年7月31日 19時) (レス) @page5 id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年7月26日 15時