二百二十四話 ページ44
耳馴染みのある声で誰の手か予想はつく。
それを踏まえた上で、私は相手に肘打ちをしようとした。
「ったく、危ねーじゃねーか。
肘打ちには死亡例もあるのにもし当たったらどうすんだよ」
『大丈夫、そのときはまっつぁんに無かったことにしてもらうから』
「俺が大丈夫じゃねーんだけど」
まぁその肘打ちは私が頼んだであろう塩揉みキャベツ片手に簡単に避けられたが。
というか何気に銀時と私の遭遇率高くない?誰かの陰謀?
『ねぇ、なんで私が頼んだ塩揉みキャベツ勝手に食べてんの』
銀時「まぁいいだろ、俺が食べてもお前が食べてもどっち道お前が払う金額は変わらねェんだからよ。
それより親父、このキャベツどうやって作れんの?家で再現できねェんだが」
「旦那、そりゃ愛情という名のスパイスが足りてないんでィ」
『何さらっと私に奢らせようとしてんの?』
何このおっちゃんと銀時の会話。
取られてただでさえ腹立つのに私そっちのけでキャベツの話しないでくれる?
どうにかキャベツを取り戻せないか苦戦しながらいつものように言い合っていると、服部が銀時の顔を見てこう言った。
全蔵「あっ!お前‼」
何、もしかして銀時服部とも知り合い?
一旦キャベツは諦めておっちゃんから情けの目でいただいた枝豆を食す。
銀時「………あ!お前はジャンプ貸してた長瀬‼」
全蔵「ちげーよ!お前とジャンプ取り合った服部だよ‼」
『おっちゃん!追加で生一つ‼』
反応するまで時間あったし絶対覚えてないパターンだ。
コイツホント人の顔とか名前覚えないよね。
全蔵「まぁいいや、山南はコイツとどういう繋がり?」
『はひゅはへん』
銀時「飲み込んでから言えよ」
服部の質問に答えようとしたが今は口の中に枝豆がいるのでこうなる。
ここで一つ、銀時からの指摘で思い付いた。
『お母さん、別にいいでしょ』
銀時「まったくこの子は、行儀が悪いんだから」
『私がどうしようと勝手じゃない!』
銀時「お母さんはそんな子に育てた覚えありません!
お父さん!なにか言ってやってください‼」
私が思い付きで寸劇を始め、銀時もそれに乗る。
「お父さん」と振ったがここで残っているのは全蔵一人。
目でプレッシャーをかけているとガチガチになりながらも服部がやった。
全蔵「あ、えーとそうだぞA。少しはお母さんの言うことも聞いたらどうだ」
…………
『まぁこんな関係だよ』
全蔵「どんな関係だ‼」
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たこわさび - ミスティさん» 好みだなんてそんな…嬉しい言葉ありがとうございます!更新は無理のない程度でやっておりますがそのような言葉をいただくとやはり心にくるものがあります、ありがたいです!無理のない範囲でやっていこうと思います! (2022年10月3日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - この小説を読ませて頂いてますが、自分好みの作品でめちゃ好きです!更新頑張って下さい!!応援していますが体調にもお気をつけて下さい!無理なさらずに、、 (2022年10月3日 17時) (レス) @page26 id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - ラウトさん» 「ワクワクが止まらない」と言っていただきありがとうございます。毎日楽しみにしていただいていることが分かりとても嬉しいです!これからも更新がんばります! (2022年9月11日 23時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ラウト - 毎日お話の更新お疲れさまです。毎日「今日はどんな話を見れるのだろう?」とワクワクが止まりません!!忙しいと思いますが、これからも更新頑張ってください。応援しています!!! (2022年9月11日 23時) (レス) @page5 id: 698653cd83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年9月8日 22時