二百二十話 ページ40
少々手間ながらも、もう一度Aさんに一から状況を説明する。
せっかく思い出しそうになったのにさっちゃんは何をしてくれてたんだ。
詩織「と、言うことです」
『なる、ほど』
理解が早くて助かった。
さっちゃんの方もこれを見て何かを察したようだ。
猿飛「ふぅん、Aが記憶喪失ねぇ」
そう言いながらAさんを隅から隅までじっくりと舐めまわすように見る。
初手でさっちゃんはインパクトが強すぎたのかAさんはガチガチに固まっている。
Aさんの命を狙っているっていう説明の仕方が悪かったかな。
猿飛「ま、早く記憶が戻るといいわね」
それだけ言ってさっちゃんは去っていった。傘持ってないけど風邪引かないかな?
それにしても意外、さっちゃんなら嘘を吹き込んで旦那からAさんを遠ざけようとするのかと思ったけど普通のコメントだ。正々堂々と戦わないと嫌なタイプなのかな。
詩織「一瞬で登場して一瞬で帰っていきましたね」
銀時「だなー」
興味がなさそうにお団子を頬張る旦那をよそに右側へと目線を移す。
そこには総悟がいたはずだった。
詩織「旦那、なんか総悟いないんですけど」
銀時「総一郎くんならHL集団のリーダーの武蔵さんに呼ばれたつって帰ってったけど」
詩織「いや、それただのホームレス集団ですよね」
協力してくれる仲間が一人減ってしまったがポジティブに行こう。
真選組の目がなくなった今桂さんに会える。
詩織「よし、旦那!桂さんに会いに行きましょう‼」
銀時「あ、俺行く前提なのね」
当たり前だ。旦那はいてもらわなきゃ困る。
桂さんと敵対はしないと決めたがやはりどこか堅さがあるので繋ぎ役として入ってもらわなければ会話が始まらない。
掛けておいた傘を開いて桂一派の潜伏場所だと言うところを目指して歩いていく。
雨でのAさんとの記憶か。
土方さんと私とAさんとで出掛けて雨が降ってきたときなぜか傘が二本しかなくて、Aさんが私と一緒の傘に入って「相合傘」ってどや顔で言ってたことぐらい?
銀時「お、アレじゃねェか?」
考えているうちにホテルの一室にたどり着いた。
指を差した先に見えるのは長髪。ホワイトボードを叩き何やら作戦会議中らしい。
一つツッコむ点があるとすれば、
桂「いいか、次の作戦は真選組にある食器をすべて紙製のものに変えるんだ!」
その作戦に意味はあるのでしょうか。
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たこわさび - ミスティさん» 好みだなんてそんな…嬉しい言葉ありがとうございます!更新は無理のない程度でやっておりますがそのような言葉をいただくとやはり心にくるものがあります、ありがたいです!無理のない範囲でやっていこうと思います! (2022年10月3日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - この小説を読ませて頂いてますが、自分好みの作品でめちゃ好きです!更新頑張って下さい!!応援していますが体調にもお気をつけて下さい!無理なさらずに、、 (2022年10月3日 17時) (レス) @page26 id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - ラウトさん» 「ワクワクが止まらない」と言っていただきありがとうございます。毎日楽しみにしていただいていることが分かりとても嬉しいです!これからも更新がんばります! (2022年9月11日 23時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ラウト - 毎日お話の更新お疲れさまです。毎日「今日はどんな話を見れるのだろう?」とワクワクが止まりません!!忙しいと思いますが、これからも更新頑張ってください。応援しています!!! (2022年9月11日 23時) (レス) @page5 id: 698653cd83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年9月8日 22時