二百六話 ページ26
妙「箸渡しはいけませんんんんん‼」
妙ちゃんんんんん‼
あと一歩で柳生くんと銀時との亀裂が塞ぎかけるとこだったが、そこで妙ちゃんが銀時の顎を蹴った。確かに行儀は悪いしダメなことだけど机を跨いで顎蹴るのも行儀悪くない?
『柳生くん、私がキノコ食べるよ』
九兵衛「ああ、頼む」
柳生くんの箸の近くに私の皿を差し出してキノコを受け取る。
でもここからどうやって軌道修正するか。するとこの出来事を皮切りに状況が動き始めた。
「ヒューヒュー、お熱いわね」
「ひょっとしてお妙ちゃん焼きもち?
へェーお妙ちゃんってこんなのが趣味なんだ。意外〜もっと理想高いと思ってた」
二人の様子を見ていたクラスの女の子がはやし立てる。これは恋ばな好きの女子軍団。
女の子が恋ばなを好きなのは万国共通だが、この場合些細な行動などもすぐ恋愛系に繋げ否定しても中々引き下がらないから本当に違った場合少々めんどくさい。
妙「違うわよ、そんなんじゃないんだってば」
妙ちゃんが少々押され気味。
ここは私が行くか。
『違うって!妙ちゃんが好きなのは4組のシルバータイムくんだって‼』
銀時の話から反らすために新しい恋ばなを用意した。
よっぽど私のやり方が下手じゃなければこっちに話題が来るはず。
「え〜でもシルバータイムも和訳したら銀時じゃん」
『…………本当だ‼』
銀時「無自覚かよ」
確かに英語よく知らない私でもわかるわ。シルバーが銀でタイムが時だ。
助け船を出したつもりが私のこの言動で更に妙ちゃんが銀時を好きなんじゃないかという説は盛り上がりを見せる。ゴメン妙ちゃん!
新八「いい加減にしろよ女子ィィ‼姉上嫌がってんだろーが‼
お前らそんな事いってさァ、ホントは銀さんの事好きなんじゃねーの⁉」
ナイっス新八くん。これぞ本当の助け船。
っつーか本格的に給食時間的ノリになってきたな。
そう言った新八くんに、府巣沢さんはそっぽを向いた。
どうしたんだろうと思っている内に耳に府巣沢さんの声が入る。
「そんなんじゃ………ないわよ」
変に空いた間、赤くなっている頬。
え?新八くんが言ってるアレ本当だった?
静まりかえった場の空気を少しでも動かすために日々悪いと言われ続けている頭をフル回転させる。この場を変えれて柳生くんとの接点を増やせる方法。
コレだ。
『えー、銀時モテモテじゃん。
ちなみにどう、銀時本人は狙ってる娘とかいるの?』
茶化す!
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たこわさび - ミスティさん» 好みだなんてそんな…嬉しい言葉ありがとうございます!更新は無理のない程度でやっておりますがそのような言葉をいただくとやはり心にくるものがあります、ありがたいです!無理のない範囲でやっていこうと思います! (2022年10月3日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - この小説を読ませて頂いてますが、自分好みの作品でめちゃ好きです!更新頑張って下さい!!応援していますが体調にもお気をつけて下さい!無理なさらずに、、 (2022年10月3日 17時) (レス) @page26 id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - ラウトさん» 「ワクワクが止まらない」と言っていただきありがとうございます。毎日楽しみにしていただいていることが分かりとても嬉しいです!これからも更新がんばります! (2022年9月11日 23時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ラウト - 毎日お話の更新お疲れさまです。毎日「今日はどんな話を見れるのだろう?」とワクワクが止まりません!!忙しいと思いますが、これからも更新頑張ってください。応援しています!!! (2022年9月11日 23時) (レス) @page5 id: 698653cd83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年9月8日 22時